いつもレビュー100回の節目ごとに、番外編な企画を考えていたのだけど、今回はギリギリまでネタが思いつかなかった。どうせ誰も気づいてないはずなので、サラッと通常営業でお茶を濁そうと思っていたのだった、ついこの前まで。
その矢先、前回のジョニ・ミッチェル『Blue』のレビューを書くきっかけとなった、「Rolling Stone Magazine 500 Greatest Album Of All Time」の2020年版最新ランキングが発表された。今回のランキングは、大幅な世代交代に加え、時代に即してポリティカル・コレクトネスに配慮した形となっており、ほぼ不動と思われていた往年の常連アーティストや定番アルバムが、ことごとく圏外に追いやられている。
ブラッド、スウェット&ティアーズやモビー・グレイプ、クイックシルバー・メッセンジャー・サービスなど、アメリカン・ロック黎明期のバンドはバッサリ切り捨てられ、ある意味、聖域とされていたビートルズやストーンズの初期アルバムにも、今回は容赦ない。
そこに取って代わるように、ケンドリック・ラマーやフランク・オーシャン、テイラー・スウィフトら、メインストリームの現役世代が続々ランクインしている。2000年代のアーティストか。ほとんど聴いてねぇや。
これまで80年代を中心にレビューを書いてきた俺だけど、その嗜好は結構偏っており、そこまで幅広く聴き込んでいたわけじゃないことが、このリストを見て判明した。上位はともかく、100位以下で常連となっているアルバムでも、ちゃんと聴いたことないのはいっぱいある。ブラック・サバスやパブリック・エネミーも、ちゃんと聴いたことがない人生だったよな。
なので、これを機会に「500枚全アルバムのレビューを書いてみようかしら」という思いつきで始めたのが、この企画。
① 2003・2012・2020年のランキング推移、1アーティストで複数枚ランクインしてる場合は、そちらの推移と全般的な傾向。
② アルバムまたはアーティストへの主観・雑感。
③ 日本人アーティストでカバー・ヴァージョンがあったら、そちらも紹介。
ユルい共通フォーマットとして、ザッとこんな感じで1枚当たり500字程度にまとめてみる。完遂するまでに何年かかるか想像もつかない、その前に改訂版が出ちゃうかもしれないけど、壮大なプロジェクトの始まりって、大方こんなもんじゃないかと思われる。
気力の続く限り、やってみるので、お付き合いください。
不動のトップと思われていたビートルズ『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』を蹴落として、遂に頂点に昇りつめた、文句なし永遠の名盤。ほぼ誰からも、どの方面からも文句の出ようがない、納得の1位。
マーヴィンの他のアルバムでランクインしているのは、164位→165位と安定していた『Let’s Get It On』が、今回422位と大幅ダウン、454位→456位の『Here, My Dear』が、今回493位と少し後退。ブラコン・サウンドの基盤を作った『Midnight Love』はカスリもしていない。あれこそブラック・ミュージックのターニング・ポイントとなった重要作だと思うのだけど、Rolling Stone読者には響かないんだな。
これまで本意ではないポップ・ソウルとデュエット曲ばかり歌わされ、そのストレスをナット・キング・コールの真似事みたいなジャズ・ヴォーカル・ナンバーで解消していたマーヴィンが、初めて自分の言葉とメロディを押し通した作品。疑似的大家族の長であるベリー・ゴーディの反対を押し切ってリリースしたタイトル曲がヒットしたことで、偉大な父を超えたと共に、ヒット・ファクトリー:モータウンの方向性を変えてしまった作品でもある。
俺世代にはシンディ・ローパーのカバーが有名だけど、案外やる気のある柄本明バージョンも、その筋では割と知られている。さらに最近知ったのだけど、オフコースがライブ・アルバム『秋ゆく街で』にて、カバーを披露している。
まだ知名度も少なかったデュオ時代であるにもかかわらず、フル・バンド入れるわ生ストリングスは呼ぶわで、結構贅沢な作りゆえ、サウンドの再現率はかなり高い。
初版から最新版までまったくブレない、不動のナンバー2。前回トップの『Sgt. Pepper's~』が大幅ダウンしたのとは対照的に、その安定した支持されようは、一体なんなのか。「取り敢えずリストに入れておけば通っぽく見えるアルバム」として、今後も安定したチャート・アクションを堅持することだろう。
ちなみに他のランクインを見てみると、『Today』が267位→271位から、今回は466位と大幅ランクダウン、第2版初登場381位の『Smile Sessions』は、今回ランク外。それに代わってか、『Wild Honey』が今回初登場410位。でも初版376位『Sunflower』はランク外。『Smile』周辺の研究・発掘はほぼ完結しちゃったので、ブーム鎮静化といったところか。
当時、未完の大器に過ぎなかったソングライター:ブライアン・ウィルソンが、これまでの「ポップで明るくて能天気なサーフィン・ロック路線」を捨て、それ以前にインスパイアされてきたポップスやクラシックの要素を大胆に導入、既存のロックとの位相のずれが大きく賛否を呼んだ。バンドのアルバムなのにメンバーを使わず、ヴァン・ダイク・パークスとほぼ2人で作り上げたサウンドの先進性が評価の中心だけど、「ロックやポップスだからって、無理に楽しそうにしなくてもいいんだ」と開き直った歌詞の世界観は、その後のポピュラー・サウンドの大きな転換点だったんじゃないか、と個人的には思う。
日本でビーチ・ボーイズのカバーの第一人者といえば山下達郎だけど、『Pet Sounds』関連で「他に何かないか」と探してみたところ、槇原敬之が「素敵じゃないか」をカバーしていた。いたのだけれど、ゴニョゴニョした事情があるのかないのか、廃盤の上、配信でもYouTubeでも聴けない状態。
そんなわけで未聴。残念。
ついこの前、別のレビューで書いたばかりなので、内容はこちらで。
他のランクインは、『Court and Spark』が113位→113位→110位と、今回初登場組が、『Hejira』133位、『The Hissing of Summer Lawns』258位。俺的にはジャズ・フュージョン期の総決算『Shadows & Light』と、ファースト・コンタクトである『Dog Eat Dog』が入っていればうれしかったのだけど、どちらも圏外。前者はともかく、後者の方はまぁないか。
これを書いてる最中、こんな記事が出た。
モータウン離脱?新曲アップ?もういろいろあり過ぎて、何が何だか。世界中のファンは狂喜乱舞、俺も狂喜乱舞。続報を待とう。
モータウン離脱?新曲アップ?もういろいろあり過ぎて、何が何だか。世界中のファンは狂喜乱舞、俺も狂喜乱舞。続報を待とう。
で、このアルバムも2年ほど前にレビューしているので、内容はこちらで。
他にランクインしているのが、初版24位の『Innervisions』が24位→24位→34位とやや後退。『Talking Book』は90位→90位→59位と上昇、281位→285位→350位、ジリジリ下げる『Music On My Mind』。俺的にスティーヴィー・ベスト1の『Innervisions』が順位下げちゃったのが、ちょっと残念。あのアルバムだけ、Amazon Musicでは配信になってないんだよな。何でだろ。
このアルバムのリリース当時、日本では「愛するデューク」の人気が高かったらしく、ピンク・レディーを始めとした70年代アイドルが、歌番組やステージで取り上げていたケースが多い。洋楽メドレーが普通にコンサートのセット・リストに組み込まれており、それだけ洋楽との距離感が近かったことが窺える、
ここではキャンディーズによるカバーを。
前回5位の『Rubber Soul』と入れ替わるようにランクイン。ていうか、5位はビートルズ枠なのか、それとも単なる偶然か。
ほぼ万人が認めるレジェンド枠ゆえ、ビートルズは高値安定の優良株と思われていたのだけど、ここに来てほとんどのアルバムが軒並み順位を落としている。前述した『Sgt. Pepper's ~』が1位→1位→24位、3位→3位だった『Revolver』も、今回は11位。5位→5位の『Rubber Soul』が、今回は35位、『White Album』も10位→10位→29位、53位→53位の『Meet the Beatles』197位、39位→39位の『Please Please Me』に至っては、今回ランク外という大波乱。
そんな中、初版384位の『A Hard Day’s Night』が384位→307位→263位、『Help!』が328位→331位→266位と、謎のランクアップ。どっちも映画関連だけど、多分関係ないか。同じく一応サントラ枠の『Let it Be』は、86位→392位→342位と、これまた謎のジェットコースター振り。まぁ、これは初版ランキングが高すぎ。
こうして見てみると、ロック的視点で見れば過剰評価だった『Sgt. Pepper's ~』と、90年代オルタナ以降に再評価されたアルバムが軒並み順位を下げ、代わってオーソドックスなバンド・アンサンブルを主体としたアルバムが評価されるようになってきた、ということだろうか。クセの多い投票者視点で見れば、どうせみんな『Revolver』か『White Album』に投票するだろうから、敢えて別なアルバム選んでみたら、「アララみんな同じこと考えてたのね」っていうのが一因じゃないかと。
解散するまでいろいろあったけど、「これが最後」「有終の美を飾る」という目的のもと、メンバーのベクトルがそろったことで、「最後はまぁるく収まったね」という形で収まっている。ほんとは本気で解散する気はなく、「またやろうね」と言ったとか言わないとか、そんな証言が最近明らかになったけど、まぁ社交辞令だな。それくらい、4人の溝は深まっていたのだ。
「Her Majesty」から「Revolution #9」まで、ほぼすべての楽曲にカバー・ヴァージョンが存在するため、『Abbey Road』に絞っただけでも、そりゃ山ほどカバーが存在するのだけど、ここは敢えて微妙な正攻法で。
バッキングはほぼ忠実な完コピ、強くエフェクトをかけてさらにコンプしたヴォーカルの、森高千里『Here Comes the Sun』。
9位 Bob Dylan 『Blood on the Tracks』 (16位→16位→9位)

前回6位の『What’s Going On』を追い上げたところ、勢い余って向こうがトップになっちゃった、ある意味、それだけの勢いとパワーを秘めたアルバム。このメンツの中では、確かに若手の部類に入る。
他のチャートインでは、『MTV Unplugged』が307位→313位→279位と、堅実なチャート・アクションだけど、安定したポジションだけど、『In Utero』が431位→435位から173位と、いきなりの覚醒。短命に終わったバンドのため、他にランクインしていないのは『Bleach』くらいしかなく、そう考えると、打率の高いバンドという見方もできる。
これまでちゃんと聴いたことがないとはいえ、さすがに「Smells Like Teen Spirit」だけは耳タコだけど、他の曲を聴くのは、ほぼ初めて。その上での感想だけど、案外ポップだな。
グランジという先入観しか持っていなかったのだけど、このアルバムがメジャー移籍後初のアルバムということもあって、音の分離もしっかりしているし、メロディもきちんとメリハリがある。本人たちがどれだけプロデュースに関与してたのかは知らないし、また深く調べる気もないけど、「商品としてのグランジ・ロック」、マス・ユーザーを想定してのサウンド・メイキングは、やはりメジャーの仕事。
多分にベスト10入りアルバムの中では、それこそビートルズやフリートウッド・マックにも匹敵する、モンスター級のセールスを誇っているだけに、カバーも山ほどあるのだけれど、ここ日本では、それこそ『Nevermind』まるごとトリビュートしちゃってるアルバムが存在する。
参加アーティストの多くはラウド・ロック系で、それこそONE OK ROCKや10-FEETなど、納得する顔ぶれが勢揃いしている。でもここは、かなりアウェイ感が強いけど、流されずに自分たちの世界観を貫き通している、→Pia-no-jaC←の『Drain You』。
日本人にはあんまり馴染みがないけど、アメリカ人にとっては毎度お馴染み、フリートウッド・マック最大のヒット・アルバム。俺を含め、多くの日本人にとっては、バンド内の複雑怪奇な人間関係ばかりが取り沙汰され、「何でこれが?」と思っている人も多いはず。すくとも、俺はそう思っている。
「男女混成グループもひとつくらいは」というポリコレ的な配慮があったのかどうかは不明だけど、それならSly & The Family Stoneをもっと上位に入れろよ。何から何まで、全部解決するぞ。
で、マックの票は今回、ほぼすべてこの『噂』に集中しており、181位→182位の『Fleetwood Mac』も、今回はランク外となっている。なので、一部では高評価だったブルース時代のアルバムもなければ、『Tusk』も『Mirage』もない、ましてや、俺が唯一好きな彼らのアルバム『Tango in the Night』なんて、影も形もない。なんでか知らんけど、アメリカ人ってホント『噂』大好きなんだな。
このアルバムも『Nevermind』同様、まともに聴いたことがなかったため、今回初めて、ちゃんと聴いてみたのだけど―、アレ?案外ハマってしまう。車を運転しながら聴いてみると、コレがしっくりくる。ドライブ・ミュージックだったんだな、マックって。
思えばアメリカは車社会、特に『噂』リリース当時はラジオ・オンエアが生命線だったため、このように大らかで、カントリーっぽさを含んだコンテンポラリー・ポップが、いわゆるWASP層に絶大な支持を受けたのだろう。
こちらも『Nevermind』同様、『噂』丸ごとトリビュートのカバー・アルバムが海外では存在するのだけど、ここで紹介するのは日本のフェイレイの企画カバー・アルバムより。ジミヘン「Angel」やクリムゾン「Moonchild」など、まっとうな人生を歩んできたJ-POP 女性シンガーなら選びそうにない、濃いラインナップが興味を惹くのだけど、そんな中から「Dreams」。
補足:書いてすぐ後に、こんな記事が。まさかTikTok発とは。
補足:書いてすぐ後に、こんな記事が。まさかTikTok発とは。
最大のヒット・アルバムが最上位になるのは、こういったスノッブな雑誌のランキングではレアなケースであるはずなのだけど、圧倒的な大きく順位を伸ばした。多分に、逝去した際に執り行われたトリビュート・イベントで、多くのアーティストがこの曲を歌っていたことが、少し起因してるんじゃないかと思われる。
ちなみに殿下、他のアルバムはといえば、93位→93位の『Sign “O” the Times』が、デラックス・エディションの発売を控えていたこともあって、今回は45位と大幅アップ。『1999』も162位→163位→130位と微増している。『Dirty Mind』は202位→206位→326位と後退。
ていうか、『Around the World in a Day』も『Black Album』も『Musicology』も入ってねぇのかよ。せめて『Parade』は入れようよ。
ちなみにこのアルバムのレビューも4年前に書いているので、詳しいとこはこちらで。
あえて『Purple Rain』で補足するなら、キャリア中、唯一リアルな内面や生い立ちを、映像と音楽でさらけ出した作品であること。この後、殿下がリアルな心情を吐露することは、2度となかった。
あえて『Purple Rain』で補足するなら、キャリア中、唯一リアルな内面や生い立ちを、映像と音楽でさらけ出した作品であること。この後、殿下がリアルな心情を吐露することは、2度となかった。
日本人で殿下のカバーをしている人は少ないので、スルーしようと思ったのだけど、福井県武生商業高校吹奏楽部が「Let’s Go Crazy」をブラバン・アレンジで演奏していた。サビのタイトル・コールもきちんと再現してるけど、普通にブラバンの曲だわコレ。まったく違和感がないことにちょっと驚く。
しかもここの吹奏楽部、これだけじゃなくて、あの「Sex Machine」までレパートリーに入れている。高校生にはどちらもセンシティブな選曲だけど、なかなか攻めてるな、顧問。
9位 Bob Dylan 『Blood on the Tracks』 (16位→16位→9位)

「Like a Rolling Stone」を収録しているため、恐らく不動と思われていた『Highway 61 Revisited』を押し退けて、ディランのアルバム中、遂にトップの座となった。雑誌名の由来となったアルバムの順位を下げちゃうんだから、編集部的にも大鉈を振るう想いがあったのだろう。
で、ディランのアルバムで順位を上げたのはこのアルバムくらいで、あとは軒並みぞんざいな扱いとなっている。『Highway 61 Revisited』が4位→4位→18位、『Blonde on Blonde』も9位→9位→38位。31位→31位の『Bringing it All Back Home』が181位、98位→97位の『Freewheelin’』も255位と大暴落の憂き目にあっている。俺の好きな『Desire』なんて、173位→174位から圏外、2版初登場204位の『Modern Times』、これも圏外。288位→292位→335位の『Basement Tapes』、297位→303位→337位の『John Wesley Harding』、初版459位→385位→411位の『Love & Theft』、 404位→410位→圏外の『Time Out of Mind』といったありさま。ほぼ全滅だな、こりゃ。
ビートルズ同様、彼らのような大御所には速やかにご退場いただく、もっと言っちゃえば、とっとと隠居してもらわないと、世代交代が進まないのだろう。ランキングのメインとなっている「ロック」というジャンル自体、急速な先細りを食い止めきれない現状を踏まえると、編集部サイドの焦り、また業界全体の危機感のあらわれとも受け取れる。
いま改めて聴いてみると、こんな地味でパーソナルな内容で、サウンドもアレンジもそれほど凝っているとは思えない、そんなアルバムがどうして支持されたのか。そしてまた、何で今の時代に支持を受けているのか。バイク事故で引きこもって以来、ザ・バンドとつるんだりカントリーやカバーに走ったり、なかなか本腰を入れたスタジオ・アルバムを作ろうとしなかった当時のディランが、やっと本腰を入れてアルバム作りに挑むきっかけとなったことが、評価され続けている要因ではないか、―と、俺は勝手に思っている。
なので、『Blonde on Blonde』から始まる、ディランの挫折→葛藤→復活といったカバー・ストーリーの流れで評価されるべき作品であって、このアルバム単体での純粋なクオリティ/音楽的評価となると、ちょっと微妙になる。なぜ俺がこんなに『血の轍』に辛く当たるのかというと、『Desire』の方が好きだから、という単純な理由による。
日本でディランをリスペクトするアーティストは数多く、インスパイア系の楽曲はさらに数あれど、真っ向からカバーしたものとなると、特にフォーク期以降は少なくなる。で、やっと見つけたのが、ソウル・フラワー・ユニオンによる日本語カバー。
アコギ弾き語りの切々としたオリジナルとはガラリと違って、豪快なロック・サウンドがめっちゃカッコいい。彼らの作品もこれまでちゃんと聴いたことなかったけど、イヤこれは聴き入ってしまう。骨太かつ楽しいライブの雰囲気が詰まっている動画は必見。
盗作疑惑でロバート・グラスパーと対立したり、ツアー・メンバーへのパワハラ疑惑など、近年はキナ臭い噂しか伝わってこないローリン・ヒルだけど、謎の急上昇トップ10入り。一体、何があった?俺の知らないうちに、一周回ってローリン・ヒルが、そんなエモい存在になっているのか?
これまでローリン・ヒルをまともに聴いてこなかった人生だったため、この機会に初めて聴いてみた。予備知識としては、元フージーズ。それくらい。
ストリート感覚のヒップホップをコンテンポラリー仕様にするため、R&Bの要素を入れて角を磨き、ラップとは切り離せない社会的メッセージをギュッと縮めてマイルドなフェミニズムに絞ったことが、広い支持を得たんじゃないか―、という俺の私見。なんかすごくザックリだけど、あながち間違ってないんじゃね?という謎の自信が俺にはある。
ディアンジェロからサンタナからジョン・レジェンドまで、メアリー・J・ブライジも参加してたんだな。サンタナはともかく、みんなその後のビッグネームばかりじゃないの。
当時の安室奈美恵をはじめ、birdやUAやらsugar soulやら、カタカナ系女性R&Bのロールモデルとして、インスパイアしている日本人シンガーは多く、多分ライブでカバーしている例も多いのだろうけど、音源で残している人はあまりいない。でも、1人いた。
その名は、工藤静香。意外だ。
下手すりゃローリンとタメを張るくらい、顔も声もキャラの強い人なので、どんな歌もすべて静香ワールドに染めてしまうのは、さすがベテランならではの圧と力量。英語の発音がめちゃめちゃ気になるけど、そこはスルーで。









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