Funkshone

好きなアルバムを自分勝手にダラダラ語る、そういったゆるいコンセプトのブログです。

単純だけど、デカい音というのは強い - Funkshone 『Shining』

folder 2008年リリース、UKジャズ・ファンク・バンドのデビュー・アルバム。以前2枚目を紹介した時はあまりインフォメーションも少なかったのだけど、今年初めにシングル「Soul survivor」 がリリースされ、そろそろ活動再開しそうなので改めてご紹介。

 UKのこのジャンルでの有名どころは、先日紹介したNew MastersoundsとSpeedometerで、どちらもコンテンポラリーなジャズ・テイストが強いのが特徴である。それに対してクラブ寄り・ファンク寄りなのがBaker Brothersで、前者よりもダンス・シーンからの支持が多い。
 大きく分けるとこの2つに大別されるのだけど、Funkshone はどちらかといえば後者、ファンク色が強く、ヴォーカル・ナンバーも多い。ていうかジャズの香りはほとんどない。この手のバンドでは定番のJB’sベースのサウンドなので、ボトムの低いビート感がウリとなっている。
 特にバンマスであるMike Bandoniがドラマーということもあって、単純に鳴り物系、ドラムの音がデカい。時にデカすぎるくらいなのだけど、リーダーだけあってトータル・バランスを考えているので、うるさく感じず聴くことができる。それだけ演奏スキルの高いメンツを揃えてるし、女性ヴォーカルのJaelee Smallもバッキングに負けないディーヴァ振りなので、結果的にどのパートもデカイ音となっている。ミキサーの人、大変なんだろうな。

 すごく昔のロキノンだったと記憶してるけど、ある日本人ミュージシャンが知り合いのライブを観に行った時のこと。そこは中規模のライブハウスで、一般的なスタンディングではなく、レストラン形式のゆったりした作りで、生演奏を楽しみながら食事を楽しむスタイルのハコだった。同業者が見に来ることも多く、興が乗れば同業者が飛び入りの演奏を行なったりすることもあった。
 その時、ステージで演奏していた知人のバンドは、お世辞にも有名とは言えないセミプロ・バンドだった。ほぼそこをベースとして活動しており、コンスタントにステージに立っているおかげもあって、テクニック的には申し分のないものだった。
 安心して聴くことはできる。でもそれだけだ。ライブに来てくれた観衆を虜にすることはできるけど、もっと大きなフィールド、マスへの強い訴求力があるかといえば、「それはちょっと…」と躊躇してしまう、そんなよくあるバンドのひとつである。
 その日も80パーセント程度の満足度の中、ライブは滞りなく進行していた。予定調和な部分もあったかもしれない。しかし、年季を積んだバンドに求められるのは、そういうことだ。
 
Funkshone_in_Norway

 最初に気づいたのは観客だったか、それともバンド・メンバーだったのか。誰かが前のテーブルの集団に気がついた。ちょうどChaka Khanのステージで来日していたRufusの面々だった。彼らも自分たちのステージを終え、遅めの夕食兼打ち上げの最中だった。
 ここら辺がRufusだったか、それともChicだったかはっきり覚えていないのだけど、とにかく彼らの存在にみんなが気づき始めた。もしかして、その日のChaka、またはChicのライブ帰りに寄った人もいたのかもしれない。
 ステージ上のメンバーも彼らに気づき、世界的なバンドに敬意を表して観客に紹介した。ていうかRufusでいいな、もう。
 せっかくなので、ダメもとで「ステージに上がって演奏してくれないか」とリクエストしてみた。知名度的にはそこまでではないけど、一応は世界的に有名なバンドがいるのだから、観客も盛り上がらないはずがない。歓声は次第に大きくなり、最初は遠慮していたRufusらもその気になってきた。ステージ後で疲れてはいるけど、ライブでのテンションをまだ引きずったままだ。やらない理由がない。

 というわけで、軽い気持ちで引き受けたRufus。まぁガチのステージではない。ほんの余興だ。
 当然、自前の楽器は持ってきていないので、ステージにあったモノを使うことになる。他人によって使い込まれた楽器には独自のクセがあり、きちんと使いこなすにはちょっとしたコツがいる。それを掴むまでが大変なのだ。
 しかし、ちょっとした音合わせの後、飛び出してきたその音は…。
 とんでもないものだった。
 明らかに、音の鳴り方が違う。
 今日初めて触れた楽器のはずなのに、彼らはちょっと音合わせしただけで音響特性を把握し、最大限のポテンシャルを引き出す術を得た。何も大げさなことはしていない。彼らとしてはいつも通り、いつもの所作だ。
 同じ楽器であるはずなのに、持ち主が奏でる音とは、響きがまるで違っている。何気なく弾いてる風でありながら、彼らはその楽器の持てる力をすべて引き出し、倍以上の音圧で観客を圧倒した。

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 彼らの音を聴いていると、そんなエピソードを思い出す。
 どのステージだって、完璧な条件が揃っているわけではない。むしろ、あれが足りないこれが足りないなど、マイナス条件の方が多いはず。とんでもなく条件の悪いハコだってあるだろうし、観客だって柄が良いわけでもない。
 でも最初はみんな、ここからスタートしたのだ。リバプールのローカル・バンドに過ぎなかったBeatlesだって、一皮むけたのはハンブルグでのドサ回りでいろいろ揉まれたからだし、まだカルト的人気に甘んじていたPrinceが、Stonesの全米ツアーのオープニング・アクトに異例の抜擢を受け、これまでにない大観衆の前に立ったはいいけど、大ブーイングの嵐に意気消沈、半ベソをかきながらステージを降りた、というのはけっこう有名な話。

 ネット環境の発達によって、以前よりも作品発表のハードルはずっと低くなり、極端な話、外へ一歩も出なくても、プロレベルの楽曲を世界中へ同時配信することも可能になった。まともに楽器が弾けなくても、チャチャッとマウスを操ることによって、一応は形になるモノを作り出せるようになった。かつては物理メディアに頼らざるを得なかった流通手段も、今ではデータ配信が主流となったおかげで、新規参入が容易になったことは、ネット時代の功績のひとつではある。
 あるのだけれど、それと同時にCDを含めた音源自体が売れなくなり、特に海外ではストリーミング・サービスの台頭によって、音源を手元に保存するという感覚が薄れてきているのも事実。ほんとに音楽でメシを食って行くのなら、逆に積極的に外に出てパフォーマンスを見せていかなければならない時代に移行しつつある。
 事実、Madonna クラスの大物でもCD販売には見切りをつけ、全世界を股にかけて大規模ライブを行なうというビジネス・モデルを確立している。その先駆者的存在がStonesで、近年では「アルバム・リリースに合わせてのツアー」という形態すら超越して、ベスト盤リリースだ50周年だという体で、結構マメに世界中を飛び回っている。今年10年振りに出るみたいだけどね。

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 なので、Funkshoneを始めとするライブ主体のバンドにとっては、やりやすい時代になりつつある。ビルボードやitunesのチャート・アクションだけでは推し量ることのできない、地道なドサ回りが評価される状況は、それこそBeatles登場による大量販売時代以前の50年代に酷似している。場数を踏むことが即実績に繋がるというのは、ある意味健全な状態なんじゃないかと思われる。
 幸い、ジャズ・ファンク・バンドのオファーについては、世界的に安定した需要がある。ただし大人数な分だけフットワークは悪く、何をするにも経費もバカにならないため、どうしてもEU圏内での活動がメインになってしまう。さらに上のレベルに行くためには、マスへ迎合した音楽性やらビジュアル面の強化やら、これまでとは違う展開を考えないとならないのだけど、多分そういうことにはならないと思う。
 それこそが、現代ジャズ・ファンク・バンドの矜持である。


シャイニング
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1. Let The Drums Speak
 タイトル通り、ほとんどドラムのみ、低音のホーン以外はMikeの独壇場。それでもついつい聴き入ってしまうのは、アタックのひとつひとつに歌心があるから。

2. The Raw
 歌姫Jaeleeによるファンキー・チューン。ヴォーカル・ナンバーなのに、相変わらずドラムの音はデカい。歌を引き立たせる気などなく、まるでステゴロの真っ向勝負。でも最終的には強いよなぁ、女って。

3. Deeper Love
 再びヴォーカル・ナンバー。やっぱりジャズ・ファンク系のバッキングは安定したプレイが持ち味なんだというのがわかる。ファンキーさはMAXなのに、なんでここにメロウなアルト・サックスが入るんだろう。しかもちゃんとマッチしてるし。
 ビッチっぽく吐き捨てるようなヴォーカルは、正しくバンドを支配下に置いている。



4. Purification Parts 1 & 2
 もともとは2006年にリリースされたシングル。クラブ界隈では話題になったらしいけど、正直その頃はジャズ・ファンクに興味なかったので、詳しい所はわかんない。
 メロディ楽器ではなく、リズム楽器がメインというのはあまりないので、競争率はかなり低い。まぁ、だから狙ってるわけじゃないとは思うんだけどね。

5. Droppin'
 こちらも2008年にリリース済みのシングル。ヴォーカル・ナンバーでもドラムは相変わらず。しかし、これだけドコドコ鳴ってるのに、ちゃんとヴォーカルが負けてないというのは相当なレベルの証。

6. Run For It! 
 タイトルもストレートに、ほんと走るようなリズムのインスト・チューン。恐らく一番ファンク要素が強いのがこのナンバー。16で刻まれたギター・カッティングもきちんと聴こえるし、埋もれがちなベースの音もしっかり聴こえている。やっぱりエンジニアの底力も大きな要因だと思う。

7. Stop The Bus
 細かなドラミングの業がそこかしこで炸裂するインスト・チューン。ライブで言えばJaeleeちょっと休憩中。2007年、シングルで発売されたのが最初。

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8. The Strut
 さらに連発、インスト・ナンバー。ここではドラムがちょっとオフ気味、ホーン・セクションとギターが前面で頑張っている。Mikeちょっと休憩中。

9. Wired
 ちょっとジャズ・テイストを強めたヴォーカル・チューン。コード進行がちょっと不安定だけど、そこを力技で乗り切ってしまうバンドの底力。このアルバムのインストでは、これが一番俺好み。



10. Panama
 70年代ジャズ・ファンクの創世記に活躍したRoy Porterのヒット・ナンバー。様々なアーティストから、カバーやらサンプリングされまくったインスト・チューンだけど、その辺は詳しく知らない。それでも何らかの形でワンフレーズくらいは聴いたことがある人も多いはず。

11. Hotwheels (The Chase) 
 70年代に一時流行したブラックスプロイテーション映画「ゴードンの戦い」のテーマ挿入曲のカバー。通りで妙な疾走感があると思った。こちらもホーン・セクションが活躍しているけど、やはりドラムはデカい。とにかくデカい。

12. It All Comes Back To This
 ラストはやっぱりMikeによるドラム・ソロ。音のデカさだけじゃなく、きちんとバック・ビートも自然と考慮されているのが手練れの証拠。
 でも、もっとJaeleeに振ってもイイと思うよ。




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世界のジャズ・ファンク・バンド巡り:UK編 - Funkshone 『2』

1328017110orig 2006年に結成されたUK発のジャズ・ファンク・バンド、これは2012年発売、文字通り2枚目のアルバム。この手のバンド特有で、メンバーは総勢9名という大所帯。基本、生音主体なので、どうしても大人数にならざるを得ない。そうなるとなかなか小回りが利かず、しかもそれぞれ細々と個人活動に勤しんでいるため、これまたなかなか集まることも困難なため、断続的なシングル・リリースくらいしか目立った活動がない。バンド運営というのは難しいものである。
 ちなみにメンバー構成は、
 Mike Bandoni - Drums
 Andy Sedman – Percussion
 Danny Huckridge - Bass
 Nino Auricchio – Keys
 Alexis Kraniou – Guitar
 Patrick Kenny - Trombone
 Alan Whetton - Tenor Sax
 Alex Bezzina - Trumpet
 Sasha Patterson – Vocals
という面々。ちょっとめんどくさかったので、Discogsからのコピペ。
 そのバンド・リーダーのMikeからして、単発のプロジェクトを掛け持ちしている状況が続いている。ヴォーカルのSasha Pattersonも最近ではEarth Wind For HireやThe Getupというバンドの活動がメインとなっており、Funkshone本体での活動は次第にフェード・アウトしつつある。ちょっと調べてみたら、Speedometerのレコーディングにも参加しており、ほんと引く手あまたの引っ張りダコ状態らしい。詳細はつかめなかったけど、どうやら他のメンバー達もいろいろヘルプなりメインなり、本業ミュージシャンとして活動している模様。

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 彼らのようなインストゥルメンタル/ヴォーカル・グループの供給が続いてるのは、これはもう80年代末からのアシッド・ジャズからの流れというのが一般的なのだけど、もうちょっと遡って、Style CouncilやWorking Week、Everything But the Girlなど、シャレオツ系のジャジー・ポップから派生してきた、と受け止めた方がより正確である。対してアメリカでは、ラップ/ヒップホップ隆盛に対するロック・シーンのブルース回帰、そこからGreatful Deadの終焉と入れ替わるように、自然発生的に出現したジャム・バンド・ブームを通過して、現在に至る。
 なので、全世界的にほぼ同時発生しているジャズ・ファンクのカテゴリに於いても、アメリカだけはちょっと特殊、他の国に比べてブルース色が強い傾向にある。他の国は大体、JBやMeters、P-FunkやIsleyの流れを汲んで、ファンク色が強い傾向にあるのに。

 ちなみに日本はといえば、90年代のスカパラの台頭を起点として、この手の音楽が盛り上がりそうな起因もあるにはあったけど、インストにおいては『踊る』系よりむしろ『癒し』系の方が好まれる国民性のため、ニューエイジ・ミュージックやジェット・ストリーム系ほどの盛り上がりは見せず、アシッド・ジャズもジャム・バンドも大きなムーヴメントには成長しなかった。
 なので、基本はアメリカの後追い、メインストリーム・ジャズからの派生という形、全世界的な流れとは別の、ガラパゴス的な発展を遂げている。QuasimodeやPe’zやSOIL&“PIMP”SESSIONSなんかも、もっとダンサブルなバンドでもいいはずなのに、基本、ジャズのカテゴリに入れられちゃっているため、なかなかメジャー展開で苦労している模様。

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 ジャズ・ファンクと一言で言い現わしながら、各国それぞれ微妙に違っているのは、もちろんそれぞれの国民性の違いが大前提としてあるのだけれど、結局のところはブルース性の有無に起因するものだと思う。
 国家の歴史も浅く、また多民族国家の特徴ゆえ平均年齢が若いアメリカにおいては、ロック/ポピュラー・シーンでの行き詰まりを感じていた若手バンドの中でもテクニカルな連中が、インストゥルメンタル主体のジャム・セッションへ移行しつつあった。60~70年代ロックをルーツとする彼らはとても生真面目だったため、さらなるルーツの追求を図る。そうなると結果的に、ブルースをベースとしたサウンドが中心になる。そこにヴォーカルを入れるとなると、ブルースとの親和性が高く、そして演奏に気迫負けしないパワーを持つキャラクターが必要になってくる。なので、ブルースやゴスペルをベーストしたヴォーカリストが自然とチョイスされるようになる。インプロビゼーションが延々と続くジャム・バンドもまた、ブルース・スケールを基本に演奏しているため、濃縮されたブルース成分はソウル・フードのように、クセの強い芳香を放つ。

 で、それ以外の国、特にEU圏となると、ブルースの影響はかなり弱まってゆく。クロスロードだガンボだなんてのも歌の中の話であって、ひとたび大西洋を越えればリアリティは失われてしまう。
 イギリスは大航海時代の名残から、世界中の文化に触れる機会が多かった。その中でも特にソウル/ファンク系の人気が高く、もともとブルース系はちょっと弱かった。60年代中盤から末にかけて、Eric Claptonを始めとするブルース・ロックが一時隆盛を誇ったけど、それも結局パンクの出現によって粉々に打ち砕かれてしまった。その後のイギリスではブルース系は細々と息を繋ぐだけである。

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 で、Funkshone。ブルース成分はほとんどなく、インスト・ファンクの傾向が強く、ちょっぴりジャズ成分が強い。リーダーのMikeがドラム担当のため、必然的にリズム・パートのミックスが大きく聴こえるのは気のせいだけではないはず。よって、サウンドのダイナミズムは他バンドと比べても強いかもしれない。
 ほとんどアシッド・ジャズみたいなメロウ・ナンバーもしっかり取り入れているのが、このバンドの戦略のひとつなのだけど、何しろ全員のスケジュールがなかなか合わず一緒にスタジオに入るまでが、まずはひと苦労。もう少し安定かつコンスタントな活動で、認知度を高めてほしいところ。
 一応、去年久々のシングルがリリースされたのだけど、これまたスケジュールが合わず、Sashaは不参加、インスト・ナンバーという形になった。純粋な演奏だけを好むのならアリなのだけど、やはり彼女のヴォーカルも聴いてみたい。


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1. Heaven Shine
 トロットロに熟成されたヴォーカルとリズム。生楽器主体のため、ただのアシッド・ジャズでは終わらせないぞ的な雰囲気のある、スロウなタイム感のオープニング。

2. Dirty Money
 フルートというのが逆にファンキーに聴こえる、ミディアム・スロウのブラス・ファンク・ナンバー。70年代ディスコっぽいホーンのリフ、バックに薄く流れるストリングスとの絶妙なマッチング。

3. Bushwhacker
 ホーン・セクションは完全にジャズ・テイストなのに、リズムはちゃんとしたファンク。ここでまたフルートが登場。フルートが登場するナンバーというのは、60~70年代スパイ映画のサントラっぽく聴こえてしまうのだけど、それって俺だけ?

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4. After The Storm
 スタンダード・ジャズの王道的なホーンと無機的なリズム・ループとの融合。アンビエントなウィスパー・ヴォイスと、Milesっぽいミュート・トランペットのソロが交互にあらわれ、幻想的な空間を醸し出す。

5. Chase The Dream
 攻撃的なホーン・セクションを主として、時々控えめなストリングスやフルートが絡む、ちょっと不思議なファンク・ナンバー。フロアで踊るというよりは、聴いてて徐々にテンションが上がるタイプの個室ファンク。
 
6. Something Becomes The Other
 ホーンのロング・トーンが連呼されるのがカッコイイ、基本はジャズ・セッション、そこに再び薄くストリングスやSEが被さるジャズ・ファンク。野外フェスで聴いてしまった日には、もう抜け出せない。

7. Do Want You Do
 ソウル・レビューのクライマックスにピッタリなダンス・ナンバー。サビの締めのブレイクがカッコイイ。曲間のDJのイタリア語っぽいアオリが絶品。このアルバムの中では、俺的にベスト・トラック。

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8. Stop Think Work It Out
 Crusadersの”Street Life”っぽいメロディが印象的な、サビ一発のナンバー。いかにもサビから発展させたような曲だけど、シンプルな構造なだけに、逆にバンドの地力がしっかりしていることが証明されている。

9. Gettin' It Together
 ヴォーカルは一旦休憩、幕間のジャム・セッションっぽいファンク・ナンバー。なので、すべてのパートに見せ場がある。シンプルなギター・カッティング、それぞれアドリブを魅せるホーン・セクション、そして屋台骨を支える、Mikeの変幻自在なドラミング。どれをとっても安心して聴いていられる。



10. Persuasion
 エキゾチックなペルシア民謡っぽいオープニングと共に始まる、人力ドラム・ループが心地よい、これまでとはちょっと毛色の違った曲。ちなみにPersuasionの意味は「説得」。う~ん、説得というよりは、字面からして、中近東の民謡っぽく聴こえてしまう。

11. Take Down
 ちょっとヤサグレた感じで始まるスロウ・ファンク。バックでずっとベースが頑張ってる。ホント、今どきのファンク・バンドにしてはストリングスの使い方がうまい。これ見よがしではなく、比較的ポイントでサラッとした入れ方なのだけど、これがまた効果的。



12. Darling Dear
 ご存じJackson 5が放った1970年のナンバー。ヴォーカルの質感からサウンドまで、ほとんど完コピなのだけど、多分ほんとにやりたかったのは、ベース・レジェンドJames Jamersonスタイルのベース・ラインだろう。こちらもほとんどクリソツ。
 



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リターン・オブ・ジャズ・ファンク・スペシャル:ジャズ・ファンク・ネヴァー・ダイズ
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北海道の中途半端な田舎に住む、そろそろアラフィフ男。ほぼ週1のペースで音楽ブログ更新中。節操ない聴き方と思われてるけど、自分の中では一貫してるつもり。 最近は蔵書の整理がてら、古い本を再読中。ジョン・アーヴィングから始まって、フィッツジェラルドやゾラ、モームなど、いわゆる古典の復習中。いつになったら終わることやら。新刊読めねぇや。
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