好きなアルバムを自分勝手にダラダラ語る、そんなユルいコンセプトのブログです。

#Jazz Funk

この夏、思いのほか大ヒットしちゃったジャズ・ファンク - Cookin' On 3 Burners ‎『Blind Bet』

folder ちょっと前だけど、今年の夏の話。Electro Deluxeのニュー・アルバムがそろそろリリースされる、という情報が入ったので、「そう言えば、フランスのヒット・チャートで彼らのポジションって、一体どの辺なのだろう?」と何となく思いついて調べてみると、それをすっ飛ばすくらいビックリしちゃったことがあったので、今さらながらピックアップ。

 フランス出身のKUNGS(クングス) という、もうすぐ20歳のアーティストがいる。トランス方面はほぼまったく範囲外の俺にとって、彼はまったく未知の存在である。KUNGSが取り扱う主なジャンルは、フレンチ・ハウスやプログレッシブ・ハウス、いわゆるトランス/EDM系なので、さらに俺の住む世界とはまったく違う人である。EU圏は彼らのようなDJが活動しやすい環境が整っており、各国のクラブ・イベントを回るだけでも十分食っていけるようになっている。実際、年収1億というトップDJも結構いる、とのこと。あくまでクラブ系ド素人である俺が小耳にはさんだ程度の情報なので、深いところは各自で調べてみて。

 で、そんな若干18歳でデビューしたKUNGS君、3枚目のシングルとしてリリースしたのが、「This Girl」。Cookin’ on 3 Burnersファンなら誰でも知ってる、2009年リリースされた2枚目のアルバム『Soul Messin'』収録曲、オーストラリアの歌姫と称されることも多いKylie Auldistをゲスト・ヴォーカルに迎えたオールド・スタイルのソウル・ナンバーである。
 彼がどんな経路でこの曲を知ったのかは不明だけど、素材の魅力を感じ取ってクラブ用にリミックスを施してリリースしたところ、あれよあれよの大ヒット。フランス・ドイツではチャート1位を獲得、UKでも最高2位をマークし、他EU諸国でも軒並みトップ10圏内に入っている。
 若年層中心のクラブ・シーンを意識した、アーティスト本人らがほぼ出演しない、ストーリー仕立てのMVというのも、ヒットした要因のひとつだろう。むさ苦しいオジサン3人と、決してフォトジェニックとは言えない女性シンガーでは、ビジュアル的に間が持たないしね。



 リミックスとは称しているけど、KUNGSのやったことと言えば、ちょっとしたEDM風エフェクトと間奏の付け足しくらいで、原曲のイメージはほぼそのまんまである。なので、数は少ないけど確実に存在する世界中のCookin’ on 3 Burners 、またはKylie AuldistファンにとってはKUNGS様々と言っても良い。先月、札幌のGAPの店内でBGMでこれが流れてきて、あぁやっと日本にも伝わってきたんだな、とちょっと嬉しくなってしまった。

 すっかりトップDJの座に君臨することになったKUNGS君だけど、DJという性質上、彼らとのコラボもワンショットであり、今後の動向は素材選び次第にかかっている。普通のミュージシャンと違って、まったくの無から有を創り出すという制作スタイルではないので、そうそうヒットを連発できるものでもないけど、まぁがんばって欲しい。多分聴き続けることはないけどね。
 便宜上、コラボということになっているけど、正確にはリミックス素材を提供しただけ、という立場のCookin’ on 3 BurnersとKylie Auldist。今回、彼らが何か事を起こしたわけではなく、言ってしまえばKUNGSがたまたま拾い上げてくれただけ、だいぶ前に制作した楽曲が世界レベルのリバイバル・ヒットになって棚ボタ的なラッキーに巡り会ってしまった。
 おかげで今年の夏、EUで最も再生回数の多かったバンドがCookin’ on 3 Brunersという、何とも不可思議な状況になった。うん、書いてみても何か変な感じ。

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 今回のヒットにバンド側も気を良くしたのかどうかは不明だけど、Kylieと行動を共にする機会も多く、現在、彼女が行なっているオーストラリア国内ツアーにはほぼ帯同している。もともと母体のBamboosが国内ではそこそこの存在になっていたため、知名度はあったはずなのだけど、ここに来ての突然の大ヒットが功を奏し、ライブはほぼソールド・アウトが続いている。このまま行けば、来年からの展開も変わってくるのかもしれない。
 メジャー化を目論むジャズ・ファンク・バンド。何だか反語的表現だな。

 マニアの間では好評だった『Soul Messin’』後、実はバンドの状況は大きく変わっている。先ほど母体がBamboosと書いたけど、そのBamboosとの兼任メンバーであり、言いだしっぺだったリーダーLance Ferguson、2013年を最後にグループを脱退、入れ替わりにDan West (g)が加入している。バンドの持ち味であるリード楽器が変わってしまえば、普通ならもう別バンドと言っても良さそうだけど、所属レーベルのFreestyleはそのままだし、基本はJake Masonのハモンド・オルガンがメインなので、大幅な変化は見られない。
 Lance自身もプロデューサー&スーパーバイザー的なスタンスで関わっており、自身のHPでも普通に新譜のインフォメーションを行なっているので、関係が険悪になったとは考えにくい。そのLance自身がBamboos以外にも、あちこち別プロジェクトに手を出してしまうため収拾がつかなくなり、とりあえずバンド運営的に安定してきたCookin’~から身を引くことにした、というのがホントのところだろう。

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 で、今回紹介するのはLanceが抜けた後、2014年に発売された3枚目のオリジナル・アルバム。基本的なジャズ・ファンク路線は変わらないのだけど、これまでになくブルース色が強く、比例してジャズ・テイストはちょっぴり薄めになっている。全11曲中6曲にゲスト・ヴォーカルが入り、Kylieの出番は2曲、他4曲は男性がヴォーカルを取っている。そのせいか泥臭さが増してマニッシュな印象が強くなったことが、バンドの新機軸。とは言っても前に書いたようにLanceはある程度フィーチャーされているらしく、ジャケットにも彼の名前は残っており、Danのクレジットはない。この辺はレコーディング時のタイムラグがあったようで、ほぼ全て録り終わってからのメンバー・チェンジらしい。
 思うに、国内ではすっかりメジャー・バンドとしてのポジションを確立してしまったBamboosが、さらなるワールドワイド戦略の一環として、万人向けのコンテンポラリー路線に移行しちゃったため、その反動で趣味性に走ったことが要因と思われる。ポピュラリティを得ることは二の次で、Bamboosではマニアック過ぎてやりづらいことをやるために拵えたプロジェクトなので、それはそれで良いことなのだけど。実際、極上のジャズ・ファンク路線は一部マニアには歓迎されていたし。

 そんな路線変更の最中での、この降って湧いたかのような「This Girl」大ヒットである。正直、Bamboosよりも売れてしまったがため、今後は大幅な軌道修正も考えられる。バンドの今後の方向性の道筋をつけ、地道なジャズ&ブルース・バンドとして独り立ちできるようになった頃合いを見て手を引き、Bamboosでのグローバル展開を目論んでいたはずのLance。レーベル・オーナーとしては喜ぶべきことだけど、やっぱ複雑だよね、ミュージシャンとしては。
 俺的にはジャズ・ファンク、男性ヴォーカルよりむしろ女性ヴォーカルの方が好みなので、今後あり得る路線変更には期待したいところ。ただ、これってあくまでまぐれ当たりみたいなものだから、あんまりクラブ・シーンに接近し過ぎないでね。基本のバンド・サウンドあっての大ヒットなんだから。あまりEDM/トランス寄りになっちゃうのも考えものだから。


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Cookin' On 3 Burners
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1. Skeletor
 ライブのオープニングを思わせる、シンプルなインスト・ナンバー。名刺代わりのような3分間。それぞれのソロをフィーチャーするのは定番。ベースレスでここまで思いグルーヴを出せるのは、やはりバンドのボトムがしっかりしているから。

2. Flat On My Back (feat. Tex Perkins)
 ディープ・サウスを思わせるフレーズに続き、泥臭いダミ声を聴かせるのは、オーストラリアのブルース・バンドDark Horsesのリーダー兼ヴォーカルのTex Perkins。80年代初頭から活動している人で芸歴は長い。声質からもっと年配のブルース・マンかと思ってたけど、写真を見るとバブル臭の残るアラフィフ白人だった。

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3. You Got The Better Of Me (feat. Jason Heerah)
 初期モータウンを思わせるポップ・ソウル・チューンでヴォーカルを取るのは、オーストラリアのヴィンテージ・ソウル・グループElectric EmpireのJason Heerah。ハッピーな気持ちにさせてしまう歌声は、ついつい口ずさんでしまいたくなり、体も反応してしまう。Electric Empire自体はもう少し70年代ニュー・ソウルっぽさも加味したモダンなサウンドなので、こちらもオススメ。

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4. Losin' Streak (feat. Daniel Merriweather)
 ホーンが入ったりしてサウンドが分厚くなる。そのElectric Empireっぽさが出た洗練されたサウンドでヴォーカルを取るのは、ソロ・シンガーDaniel Merriweather。2009年にはMark Ronsonプロデュースでアルバム・リリース、UK最高2位まで入る大ヒットを記録したのに、その後はなぜか活動が停滞、もっぱらレコーディング主体の活動を続けている。
 34歳という若さもあって声に張りがあり、ここまで出てきた男性ヴォーカリスト3人の中では最もサウンドにフィットしている。どっぷりブルースより、このくらいのライト・ファンクが彼らには合っている。

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5. Blind Bet
 再びインスト・ナンバー。なぜかリズムが人力グラウンド・ビート。そこにハモンドとシンセ音源のストリングスが絡む、ちょっぴり実験的なナンバー。後半のギター・サイケ的なサウンドは80年代を想起させる。

6. Last Man Standing (feat. Harry Angus)
 感傷的なソウル・バラードでヴォーカルを取るのは、またまたオーストラリア、ミクスチャー・ロック・バンドCat EmpireのHarry Angus。歌メロがはっきりしたマイナー・チューンは、大抵の日本人の心の琴線を揺さぶる。バンドはあまり前面に出ていないけど、ホーンのスタックスっぽさは絶品。

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7. The Spanish Job
 100人中99人がVenturesを連想してしまう、ストレートなサーフ・ロック。俺より上の世代なら、グループ・サウンズを思い出すかもしれない。日本人のDNAに刷り込まれてしまった、多分下の世代でも同じことを思ってしまうナンバー。

8. Chew You Up (feat. Kylie Auldist)
 やっとここで定番のKylie登場。もはや勝手知ったる固定メンバーでのセッションのため、安心して聴いていられる。盤石のドラム・ビートと安定のギター・リフ。ヴォーカルを引き立てるためのオカズ。あうんの呼吸で繰り出されるプレイに応じる、いつものディーヴァ振り。
 そこに冒険はない。けれど、これ以上足すことも引くこともない、熟成されたサウンドの結晶が、ここにはある。



9. The Vanished
 ギターをメインとした、人力グラウンド・ビートをバックに従えたメロウ・インスト。こうやって聴いてると、ほんとジャズっぽさは少なくなっちゃったな。これがバンドの進化なのだろう。
 ヴォーカル抜きトラックのように聴こえるのは、気のせい?

10. Mind Made Up (feat. Kylie Auldist)
 8.同様、こちらもKylieをフィーチャーした60年代風ヴィンテージ・ソウル・ナンバー。いつもの安定感はまるでBamboosみたいだね、と言ってしまいそう。
 「This Girl」効果で味を占めたのか、それとも純粋に注目されるようになったのか、つい最近になってこの曲、フィンランドの若きリミキサー Lennoによってクラブ用リミックスを施され、コラボ・シングル化されている。俺が思ってる「クラブ・リミックス」的に、ここではKUNGSよりもっとカット・アップしりエフェクトを大胆にかけたりなど、原曲をあくまで素材として扱い、Lenno オリジナルの作品として仕上げられている。
 でも、それが好きかどうかはまた別。あまりにダンス・チューン寄りになってしまったトラックは、日本ではちょっと馴染みづらく、「This Girl」ほどは受け入れられないんじゃないかと思われる。
 この方向性は、「あ、やっちまったな」といった印象。



11. Of Dice & Men
 この手のバンドの定番、ラストはエピローグ的なインスト。ショウはもう終わり。かすかな余韻を残しつつ、ヴォーカルはとっとと舞台袖へ。8割がたの満足感を得て、バンドはステージを降りる。
 そうそういつも完全燃焼ばかりしていられない。ツアーはまだまだ続くのだ。



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単純だけど、デカい音というのは強い - Funkshone 『Shining』

folder 2008年リリース、UKジャズ・ファンク・バンドのデビュー・アルバム。以前2枚目を紹介した時はあまりインフォメーションも少なかったのだけど、今年初めにシングル「Soul survivor」 がリリースされ、そろそろ活動再開しそうなので改めてご紹介。

 UKのこのジャンルでの有名どころは、先日紹介したNew MastersoundsとSpeedometerで、どちらもコンテンポラリーなジャズ・テイストが強いのが特徴である。それに対してクラブ寄り・ファンク寄りなのがBaker Brothersで、前者よりもダンス・シーンからの支持が多い。
 大きく分けるとこの2つに大別されるのだけど、Funkshone はどちらかといえば後者、ファンク色が強く、ヴォーカル・ナンバーも多い。ていうかジャズの香りはほとんどない。この手のバンドでは定番のJB’sベースのサウンドなので、ボトムの低いビート感がウリとなっている。
 特にバンマスであるMike Bandoniがドラマーということもあって、単純に鳴り物系、ドラムの音がデカい。時にデカすぎるくらいなのだけど、リーダーだけあってトータル・バランスを考えているので、うるさく感じず聴くことができる。それだけ演奏スキルの高いメンツを揃えてるし、女性ヴォーカルのJaelee Smallもバッキングに負けないディーヴァ振りなので、結果的にどのパートもデカイ音となっている。ミキサーの人、大変なんだろうな。

 すごく昔のロキノンだったと記憶してるけど、ある日本人ミュージシャンが知り合いのライブを観に行った時のこと。そこは中規模のライブハウスで、一般的なスタンディングではなく、レストラン形式のゆったりした作りで、生演奏を楽しみながら食事を楽しむスタイルのハコだった。同業者が見に来ることも多く、興が乗れば同業者が飛び入りの演奏を行なったりすることもあった。
 その時、ステージで演奏していた知人のバンドは、お世辞にも有名とは言えないセミプロ・バンドだった。ほぼそこをベースとして活動しており、コンスタントにステージに立っているおかげもあって、テクニック的には申し分のないものだった。
 安心して聴くことはできる。でもそれだけだ。ライブに来てくれた観衆を虜にすることはできるけど、もっと大きなフィールド、マスへの強い訴求力があるかといえば、「それはちょっと…」と躊躇してしまう、そんなよくあるバンドのひとつである。
 その日も80パーセント程度の満足度の中、ライブは滞りなく進行していた。予定調和な部分もあったかもしれない。しかし、年季を積んだバンドに求められるのは、そういうことだ。
 
Funkshone_in_Norway

 最初に気づいたのは観客だったか、それともバンド・メンバーだったのか。誰かが前のテーブルの集団に気がついた。ちょうどChaka Khanのステージで来日していたRufusの面々だった。彼らも自分たちのステージを終え、遅めの夕食兼打ち上げの最中だった。
 ここら辺がRufusだったか、それともChicだったかはっきり覚えていないのだけど、とにかく彼らの存在にみんなが気づき始めた。もしかして、その日のChaka、またはChicのライブ帰りに寄った人もいたのかもしれない。
 ステージ上のメンバーも彼らに気づき、世界的なバンドに敬意を表して観客に紹介した。ていうかRufusでいいな、もう。
 せっかくなので、ダメもとで「ステージに上がって演奏してくれないか」とリクエストしてみた。知名度的にはそこまでではないけど、一応は世界的に有名なバンドがいるのだから、観客も盛り上がらないはずがない。歓声は次第に大きくなり、最初は遠慮していたRufusらもその気になってきた。ステージ後で疲れてはいるけど、ライブでのテンションをまだ引きずったままだ。やらない理由がない。

 というわけで、軽い気持ちで引き受けたRufus。まぁガチのステージではない。ほんの余興だ。
 当然、自前の楽器は持ってきていないので、ステージにあったモノを使うことになる。他人によって使い込まれた楽器には独自のクセがあり、きちんと使いこなすにはちょっとしたコツがいる。それを掴むまでが大変なのだ。
 しかし、ちょっとした音合わせの後、飛び出してきたその音は…。
 とんでもないものだった。
 明らかに、音の鳴り方が違う。
 今日初めて触れた楽器のはずなのに、彼らはちょっと音合わせしただけで音響特性を把握し、最大限のポテンシャルを引き出す術を得た。何も大げさなことはしていない。彼らとしてはいつも通り、いつもの所作だ。
 同じ楽器であるはずなのに、持ち主が奏でる音とは、響きがまるで違っている。何気なく弾いてる風でありながら、彼らはその楽器の持てる力をすべて引き出し、倍以上の音圧で観客を圧倒した。

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 彼らの音を聴いていると、そんなエピソードを思い出す。
 どのステージだって、完璧な条件が揃っているわけではない。むしろ、あれが足りないこれが足りないなど、マイナス条件の方が多いはず。とんでもなく条件の悪いハコだってあるだろうし、観客だって柄が良いわけでもない。
 でも最初はみんな、ここからスタートしたのだ。リバプールのローカル・バンドに過ぎなかったBeatlesだって、一皮むけたのはハンブルグでのドサ回りでいろいろ揉まれたからだし、まだカルト的人気に甘んじていたPrinceが、Stonesの全米ツアーのオープニング・アクトに異例の抜擢を受け、これまでにない大観衆の前に立ったはいいけど、大ブーイングの嵐に意気消沈、半ベソをかきながらステージを降りた、というのはけっこう有名な話。

 ネット環境の発達によって、以前よりも作品発表のハードルはずっと低くなり、極端な話、外へ一歩も出なくても、プロレベルの楽曲を世界中へ同時配信することも可能になった。まともに楽器が弾けなくても、チャチャッとマウスを操ることによって、一応は形になるモノを作り出せるようになった。かつては物理メディアに頼らざるを得なかった流通手段も、今ではデータ配信が主流となったおかげで、新規参入が容易になったことは、ネット時代の功績のひとつではある。
 あるのだけれど、それと同時にCDを含めた音源自体が売れなくなり、特に海外ではストリーミング・サービスの台頭によって、音源を手元に保存するという感覚が薄れてきているのも事実。ほんとに音楽でメシを食って行くのなら、逆に積極的に外に出てパフォーマンスを見せていかなければならない時代に移行しつつある。
 事実、Madonna クラスの大物でもCD販売には見切りをつけ、全世界を股にかけて大規模ライブを行なうというビジネス・モデルを確立している。その先駆者的存在がStonesで、近年では「アルバム・リリースに合わせてのツアー」という形態すら超越して、ベスト盤リリースだ50周年だという体で、結構マメに世界中を飛び回っている。今年10年振りに出るみたいだけどね。

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 なので、Funkshoneを始めとするライブ主体のバンドにとっては、やりやすい時代になりつつある。ビルボードやitunesのチャート・アクションだけでは推し量ることのできない、地道なドサ回りが評価される状況は、それこそBeatles登場による大量販売時代以前の50年代に酷似している。場数を踏むことが即実績に繋がるというのは、ある意味健全な状態なんじゃないかと思われる。
 幸い、ジャズ・ファンク・バンドのオファーについては、世界的に安定した需要がある。ただし大人数な分だけフットワークは悪く、何をするにも経費もバカにならないため、どうしてもEU圏内での活動がメインになってしまう。さらに上のレベルに行くためには、マスへ迎合した音楽性やらビジュアル面の強化やら、これまでとは違う展開を考えないとならないのだけど、多分そういうことにはならないと思う。
 それこそが、現代ジャズ・ファンク・バンドの矜持である。


シャイニング
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1. Let The Drums Speak
 タイトル通り、ほとんどドラムのみ、低音のホーン以外はMikeの独壇場。それでもついつい聴き入ってしまうのは、アタックのひとつひとつに歌心があるから。

2. The Raw
 歌姫Jaeleeによるファンキー・チューン。ヴォーカル・ナンバーなのに、相変わらずドラムの音はデカい。歌を引き立たせる気などなく、まるでステゴロの真っ向勝負。でも最終的には強いよなぁ、女って。

3. Deeper Love
 再びヴォーカル・ナンバー。やっぱりジャズ・ファンク系のバッキングは安定したプレイが持ち味なんだというのがわかる。ファンキーさはMAXなのに、なんでここにメロウなアルト・サックスが入るんだろう。しかもちゃんとマッチしてるし。
 ビッチっぽく吐き捨てるようなヴォーカルは、正しくバンドを支配下に置いている。



4. Purification Parts 1 & 2
 もともとは2006年にリリースされたシングル。クラブ界隈では話題になったらしいけど、正直その頃はジャズ・ファンクに興味なかったので、詳しい所はわかんない。
 メロディ楽器ではなく、リズム楽器がメインというのはあまりないので、競争率はかなり低い。まぁ、だから狙ってるわけじゃないとは思うんだけどね。

5. Droppin'
 こちらも2008年にリリース済みのシングル。ヴォーカル・ナンバーでもドラムは相変わらず。しかし、これだけドコドコ鳴ってるのに、ちゃんとヴォーカルが負けてないというのは相当なレベルの証。

6. Run For It! 
 タイトルもストレートに、ほんと走るようなリズムのインスト・チューン。恐らく一番ファンク要素が強いのがこのナンバー。16で刻まれたギター・カッティングもきちんと聴こえるし、埋もれがちなベースの音もしっかり聴こえている。やっぱりエンジニアの底力も大きな要因だと思う。

7. Stop The Bus
 細かなドラミングの業がそこかしこで炸裂するインスト・チューン。ライブで言えばJaeleeちょっと休憩中。2007年、シングルで発売されたのが最初。

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8. The Strut
 さらに連発、インスト・ナンバー。ここではドラムがちょっとオフ気味、ホーン・セクションとギターが前面で頑張っている。Mikeちょっと休憩中。

9. Wired
 ちょっとジャズ・テイストを強めたヴォーカル・チューン。コード進行がちょっと不安定だけど、そこを力技で乗り切ってしまうバンドの底力。このアルバムのインストでは、これが一番俺好み。



10. Panama
 70年代ジャズ・ファンクの創世記に活躍したRoy Porterのヒット・ナンバー。様々なアーティストから、カバーやらサンプリングされまくったインスト・チューンだけど、その辺は詳しく知らない。それでも何らかの形でワンフレーズくらいは聴いたことがある人も多いはず。

11. Hotwheels (The Chase) 
 70年代に一時流行したブラックスプロイテーション映画「ゴードンの戦い」のテーマ挿入曲のカバー。通りで妙な疾走感があると思った。こちらもホーン・セクションが活躍しているけど、やはりドラムはデカい。とにかくデカい。

12. It All Comes Back To This
 ラストはやっぱりMikeによるドラム・ソロ。音のデカさだけじゃなく、きちんとバック・ビートも自然と考慮されているのが手練れの証拠。
 でも、もっとJaeleeに振ってもイイと思うよ。




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世界のジャズ・ファンク・バンド巡り:UK編 - New Mastersounds 『Made for Pleasure』

folder 2015年リリース、今の時点で8枚目のレイテスト・オリジナル・アルバム。2001年デビューよりコンスタントな活動ぶりで、日本ではBaker Brothersと双璧を誇る人気のジャズ・ファンク・バンドという位置付け。前回のBakerのレビューでも書いたけど、そもそもセールス規模が小さいので、いちおう大物扱いではあるけれど、実売数的には大したことはない。その辺がイマイチ知られていない要因である。
 ほぼ定期的に何かしらのアクションがある安定した活動のため、日本でもそれなりに人気が高く、独自編集盤もリリースされているくらいである。この手のバンドにしてはアルバム中心のリリースとなっているのも、シングルの入手が難しい日本においては好条件である。

 近年のアーティストの世界的な収支傾向として、従来の音源販売にとって代わり、ライブ動員・グッズでの収益が主流になっている。積極的なメディア露出よりもむしろ、地道な草の根的ロードでも食っていけるようになったことは、本来喜ばしい傾向なのだけど、生演奏主体のバンドにとっては痛しかゆしでもある。
 テクノ/レイブ系のEDMスタイルならば、トラックメイカーともう1人、賑やかし担当がいればそれで済むけど、一般的なオーソドックス・スタイルのバンドでは、それなりの頭数が必要になる。ましてやジャズ・ファンクのバンドだと、サウンドの性格上、ホーン・セクションを常設するケースも多く、そうなると10人前後の大所帯になってしまう。当然、ギャラを各自等分してゆくと、微々たる分け前になってしまう。
 ジャンルの性格上、ロック系と比べると大規模な動員は期待できないので、一般的なロック・バンドと比べるとギャラは少なくなる。だからと言って、メンバーをリストラしてサウンドを弱体化させてしまうのも、本末転倒である。
 結局は収益の分母を増やすしか方法がないので、単純にライブの本数を増やすのが一番なのだけど、そうそうスケジュールが埋まるわけでもない。各メンバーもまた、趣味と実益を兼ねた他バンドへのヘルプもあって、なかなか全員顔をそろえることができない。収入を補填するための副業が忙しすぎて、メインの本業に支障をきたすのは、実はよくあること。
 どうにか都合をつけて短期ツアーくらいは行なうことができても、何かと手間と経費のかかるレコーディングにまで時間を割くのは、もっと難しい。現代ジャズ・ファンクのリリース・スケジュールがシングル中心になっているのは、こういった理由もある。

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 その点、New Mastersoundsはホーン・セクションなしの4人編成、ほぼベーシックなバンド編成のみでできるオーソドックスなサウンドが特徴である。少数精鋭なので多国間の移動も最小限で済み、それだけ取り分も多くなる。バンドのネーム・バリューも安定しているので、オファーもそこそこ途切れずにいる。定期的なライブ開催によってブランクが空かない分だけ、アンサンブルも安定している。
 コンパクトで小回りが利く。なんか軽自動車のCMみたいだな。

 Eddie Roberts (G)
 Simon Allen (D)
 Pete Shand (B)
 Joe Tatton (Key)
 の4名が基本メンバーで、レコーディング時にはホーン・セクションを呼んだりヴォーカリストをフィーチャーしてるけど、大体はこのメンツで固定している。コンスタントな活動を継続してる分だけ、そんなに時間的な余裕もないはずなのに、リーダーのEddieは合い間を縫ってサイド・プロジェクトに勤しみ、こちらでも同じようなペースでライブだレコーディングだと活動している。それが本体の活動を圧迫することなく、しかもそれぞれで得た知識・経験やスキルを双方にフィードバックしているので、気持ち悪いくらいの好循環となっている。
 ここまで行っちゃうと、ワーカホリックじゃないんだよな。ただただ、好きでやってるだけなんだよ。

 このジャンルの中ではメジャー・クラスに位置するNew Mastersounds、いわゆるニッチなところを追求しているのではなく、極めてオーソドックス、ファンクというよりはジャズ、特にNu Jazzのテイストが強い。もう一方の雄であるBaker Brothersはロックやファンクのミクスチュアに加え、ヒップホップのイディオムも導入している分だけ、クラブ・シーンには滅法強い。その辺で彼らとはうまく棲み分けができているのだけど、逆に言えばクセの少ないマイルドな音楽性が仇となる場合もある。
 このジャンルのビギナーならともかくとして、少し聴く幅が広がってゆくと、ブルースやファンクなどの「濃い」味を知ってしまい、ちょっと食い足りなくなってしまうのも事実。限りなく4ビートに近づくとラウンジ・ジャズと見分けがつかなくなるし、ヴォーカル・トラックになると、まんまアシッド・ジャズである。
 そういったクセのなさが物足りなく感じる人もいるだろうけど、右も左もわからないビギナーにとっては、ある意味敷居の高い「ジャズ・ファンク」という音楽にスムーズに入って行けるサウンドがここにある。

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 「Live Music Archive」という海外サイトがあり、そこではアメリカを中心としたプロ/アマ問わず、ほとんどフルセットのライブ音源がアップロードされている。無名アーティストの音源なら珍しくないけど、このサイトは日本でも名前の知られているメジャーどころも積極的に参加している点が強み。怪しげな会員制海外トレント・サイトが一時ブームとなり、無許可・流出音源の違法アップロードが盛んに行なわれていた時期があったけど、ここではすべてアーティスト公認となっている。なので、オーディエンス録音によるブートまがいの音質のモノは少なく、きちんとミックスされたサウンドボード音源が主体となっている。商品として販売できるレベルの音源が、堂々とダウンロードできる。サーバー維持のため、たまにDonateするのが良心だけどね。
 90年代のジャム・バンド隆盛によって自然発生的にできたサイトのため、多くは有名無名のジャム・バンドが多勢を占めている。ていうか、「アメリカにバンドって、こんなにいるのかよっ」と突っ込んでしまうくらい膨大な量なので、アーティスト名だけ眺めていても時間が過ぎてしまうくらいである。
 有名どころでは、ジャム・バンドといえばこの人たちがルーツのGrateful Dead。60年代からカセットテープのコピー音源が全世界を飛び交っていた伝説のバンドのアップ数、なんと10000超‼。絶対、一生かけても聴き通せないほどの物量である。しかも、これに各メンバーのソロ・プロジェクトも含めると…。まぁいいや、俺は多分聴かないし。考えるだけで胸焼けしそう。
 Disco BiscuitsやString Cheese Incidentなど、俺でも知ってるアーティストが1000を超えるライブ音源をアップしてくれているのだから、このジャンルが好きな人にとっては毎日がパラダイスである。ジャム・バンド以外にも、Smashing PumpkinsやJack Johnson、日本でもジェイク・シマブクロが音源アップしてるので、ぜひ一度覗いてみてほしい。
 で、New Mastersoundsもここに参戦しており、2016年4月現在の登録数は291。 Deadはもう別格なのでレジェンドとして、300弱というのは中堅どころといった具合。しかも現役バリバリのライブ・バンドのため、その数はこれからも増えてゆくこと必至。ほとんどがフルセットのため、全部聴くとなるととんでもない分量になる。しかも、そのアーカイヴは現在もままだ増え続けている。

ダウンロード

 物理メディアを収益の柱とするのではなく、ライブ音源の拡散によって評判を集め、さらにライブの集客を増やしてゆくというビジネスモデルは、前述したDeadによって確立されたものである。小まめなロードに出ると、優に3年はかかると言われている国土の広さが、彼らのような活動スタイルを成立させていると言ってよい。
 こうした音源<ライブ重視の流れは全世界的なものになっている。ここまでは音源のみの話題だったけど、海外のライブではでスマホの持ち込み・撮影が当たり前になっており、HDクラスの映像がほぼリアルタイムで観ることができる時代になってきている。昔、画質の粗いブートVHSに高い金を出して買った覚えもあるけど、今ではそんな話も聴かなくなった。
 今のところ「Live Music Archive」、アメリカ発ということもあって、どうしてもジャム・バンドの音源に偏りがちだけど、この流れがEUにも広がってくれれば、もっと多様なジャンルを楽しむことも可能になる。そりゃもちろん、いろいろ条件が整備されないと難しいのだろうけど、そんな諸々がクリアになったら、ジャズ・ファンクという些末なジャンルの認知も、もうちょっと深まるんじゃないかと思われる。
 日本じゃ無理だろうな、JASRAC強すぎるし、レコード会社のしがらみキツそうだし。


Made for Pleasure
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1. Made For Pleasure
 オープニングを飾る、オーソドックスなジャジー・インスト。ジャズ・ファンクのオープニングと言えば、この手のインストが定番となっている。ヴォーカル・ナンバーで始まることはまずない。ここがバンドのアイデンティティを発揮する重要なポジションになっている。
 終盤の変拍子、こういうのってそんなにリハーサルもせず、空気感一発なんだろうな。そういったことが手軽にできるほどのテクニックの持ち主揃いだということ。

2. High & Wide
 サンフランシスコを拠点に活動するWest Coast Horns参加による、ブラスを中心に据えたインスト・ナンバー。といってもメンバー2人のサックス&トランペットのコンビなのだけど、掛け合いも息の合わせ方もピッタリ。ライブで鍛えられた人たちなので、音の厚みも充分表現されている。たった2人なのにね。

3. Enough Is Enough
 今回の歌姫 Charly Lowry はネイティヴ・アメリカンのシンガー・ソングライターで、自らギター片手に歌うショットもちらほらネットに転がっている。ディーヴァというにはシュッとしたシャープな顔立ちの女性だけど、そのヴォーカライズはなかなかパワフル。
 彼女に引っ張られたのか、バンドもホーン・セクションも、いつもはないスタックス系のオールド・ソウル・スタイルのプレイを披露。バンドに特定のクセがなくテクニックも折り紙付きということは、ほんとレンジの広いジャンルを網羅できるということを教えてくれるナンバー。公式サイトに載ってるEddieの解説によると、MetersをバックにしたLee Dorseyを狙った、とのこと。Lee Dorseyはちゃんと聴いたことないけど、Metersは納得。



4. Fancy
 2014年にリリースされた、オーストラリア出身の女性ラッパーIggy Azaleaによる、全米7週連続1位を獲得した大ヒット・ナンバーのカバー。日本で言えば、Indigo jam Unitが「恋するフォーチュン・クッキー」をカバーするようなもの。なんだ、そりゃ。でも、ジャズ・ファンクでは時々、敢えてこういったベタなナンバーを捻った形でカバーすることがある。Speedometerも「Happy」カバーしてたしね。
アッパーな原曲とは一線を画すために、ここではEddieのギターをメインとしたオーセンティック・スタイル、しかもダブになってる。MCのSpellbinderはデンバー在住のラスタ・マン。どっから見つけてくるんだ、こんな男。

5. Cigar Time
 Eddieいわく、Grant Greenをモチーフとしたソウル・ジャズを狙った、ということで、意図はしっかり表現されている。中盤のハモンドもイイ感じのラウンジ・ジャズに仕上がっている。タイトルといい、大人の聴く音楽。若いうちはムリして聴いてたけど、こういうのがスンナリ受け入れられちゃうこと、人はそれを「大人になった」というのだろう。

6. Joy
 ストレートなオールド・スタイルのソウル・ナンバー。Ann Peeblesっぽく仕上げたということだけど、こちらも見事ハマっている。
 多くのジャズ・ファンク・バンドの特徴として、そのジャンルの性質上、スネアの音がやたら強調されることによって、逆にヴォーカル・ナンバーだと互いの良さが損なわれてしまうケースが多々あるのだけれど、彼ら、ていうかSimonは俺が俺がと前に出るタイプではないので、歌姫の良さをうまく引き出している。バランスって大事だよな。



7. Sitting On My Knees
 5.同様、ギター・メインのインストだけど、時々アクセントでエフェクトを利かせた音を鳴らしているので、ちょっぴりハード目。テンポも速くて気合が入りまくっている。あらゆる技とテクニックを入れまくっているので、ギター・インストでも聴いてて飽きないのは、俺的にZappaと肩を並べてほど。

8. Let’s Do Another
 Eddie抜き、ほぼリズム隊によるインスト・ナンバー。ライブ・セットで言えば幕間的なポジションの箸休めサウンド。オーディエンスも一旦休憩といったところか。

9. Pho Baby
 Eddie再び登場。こういったスタイルのナンバーを聴いていると、この人はやっぱり根っこがブルースなんだなぁ、ということがありありとわかる。
 このバンド、一応イギリスのバンドだけど、Eddieだけがアメリカ人という構成になっている。そんな彼のヤンキー体質が、マイルドに振れ過ぎる傾向にあるUK勢のストッパーになってるんじゃないかと思われる。

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10. Just Gotta Run
 なので、こういったストレートなソウル・ナンバーも無理やり感が少なく、しっかりグルーヴ感を出すことができる。インスパイアされたのがBettye LaVetteという大御所ソウル・シンガー。俺も知らなかった人だけど、実際、Youtubeで観てみたところ、パワフルなオバちゃん。まだ若いCharlyがその域に達するまでは先のことだけど、そのソウルは充分継承されている。

11. Tranquilo
 ラストはマッタリとしたジャジー・インスト。エピローグ的なスロー・チューンは、夢中になって観た映画のタイトルバックの如く、至福の余韻を味わわせてくれる。
 
 もう帰って寝る時間だ。
 でも、ちょっとどこかで一杯、
 昂りを鎮めてからにしようか。




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北海道の中途半端な田舎に住む、そろそろアラフィフ男。ほぼ週1のペースで音楽ブログ更新中。節操ない聴き方と思われてるけど、自分の中では一貫してるつもり。 最近は蔵書の整理がてら、古い本を再読中。ジョン・アーヴィングから始まって、フィッツジェラルドやゾラ、モームなど、いわゆる古典の復習中。いつになったら終わることやら。新刊読めねぇや。
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