好きなアルバムを自分勝手にダラダラ語る、そんなユルいコンセプトのブログです。

#Jazz Funk

シャレオツ・フレンチ集団唯一のヤンキー、James Copley - Electro Deluxe 『Circle』

folder 先月、ついに行われたElectro Deluxeの初来日公演。Twitterやブログなどの反応から察するに、ブルーノート東京というハコが、彼らのエンタテインメント性を会場のすみずみにまで行き届かせられるジャストサイズであったため、相性的にはバッチリ。ホーンセクションを最小限に抑えたコンパクト編成も、彼らのダイナミズムを削ぐことなく、オーディエンスは充分満足した「らしい」。そう、これだけ彼らのことを取り上げておきながら、俺は行けなかった。
 しかし、なんで年末なんだよ…。繁忙期に休み取れるわけねぇじゃん。俺が彼らに逢える日は、いつ訪れるのか。

 というわけで、会場に行った人たちは興奮のるつぼだったらしいけど、その来日公演前に彼らの最新アルバムがリリースされた。ベスト・アルバムが発売されたり、ジャズ系のメディアでは来日公演に向けてのインフォメーションもそこそこ行われており、どうにか認知を広めようとした感はあったみたいだけど、ブルーノート自体がそれほど大きなキャパではなく、2日間は埋まったみたいだけど、年末ということもあって追加公演の話は持ち上がらなかった。結局のところ、年が明けると再び通常営業、いつも通りフランス界隈で時々ライブを行なう、いつも通りの彼らである。
 宣材写真やライブ・フォトで見てもらえれば伝わるように、クセは強いけど愛すべきビジュアル(いつの間にかヒゲ面だ!!)のヴォーカルJames Copley、大仰なステージ・アクションはビジュアル映えするので、見せかた次第では大化けするはずなのだけど、まぁ「待望の初来日」と思っていた人がごく少数だったため、メディアの露出もほとんどなかった。いま調べて知ったんだけど、J-Waveでセッション & トークしたんだね。まだYoutubeで見られるよ。
 ほぼ同時期にStingも来日していたけれど、まぁ扱いは全然レベルが違う。「めざましテレビ」や「Mステ」に出るには、ちょっと知名度足りないしね。

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 ただ、今回は顔見せ的、コンパクトな形でのショーケース的なライブだったため、今後の夏フェスあたりでの再来日の可能性は大きくなった。ジャズ・ファンク・バンドの多くが、アルバム・リリースを軸に活動しているわけではなく、ほぼ恒常的にライブを行なうスタイルのため、今回はたまたまニュー・アイテムもあったから日本に呼びやすかったこともあるのだろう。
 ちなみに今回のライブの後援元としてクレジットされているのが、在日フランス大使館とアンスティチュ・フランセ日本(フランス政府公式のフランス語学校・フランス文化センター)。もともと文化事業へのバックアップは惜しまないお国柄ではあるけれど、国家のお墨付きとは彼ら、フランスではかなりのポジションとなっている。

 日本を含む、スイス・ドイツ・ポーランドを回る小規模ワールド・ツアーも無事終わり、年明けからは再びフランスを拠点として活動する彼らだけど、今のところ、本格的にグローバル展開する気はなさそうである。今回の来日公演のように、主要メンバー5名+少数ホーン・セクションならまだしも、総勢18名(いま何人だろう?)を数えるElectro Deluxe Big Band体勢ともなれば、何かと身動きも取りづらいだろうし。
 まだそれほどの回数ではないけれど、世界各地を回って上々の反応は得たのだから、あらゆる場所でのライブも考えてはいるだろうけど、何しろスタッフを含めれば修学旅行クラスの大移動となるし、経費に見合うリターンがあるかと言えば、場所によってはそれもちょっと微妙である。
 フランスで時たまライブを行ない、数年に一度、じっくり練り上げたアルバムをリリースしてゆく、というルーティンをこなしてゆけば、それなりのポジションでマイペースな活動は保証される程度のポジションを築いているElectro Deluxe。
 ただ、そこに安住するのを嫌ったのか、それとも外部の横やりをシャットアウトしようと目論んだのか、この『Circle』からはハンブルグのインディ・レーベルBroken Silenceからの配給となっているのは、ある意味、彼らの積極的な自己防衛手段である。

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 実のところ、今どき彼らクラスのセールス・ポジションでメジャー所属というのは、ほとんどメリットがない。もともとジャズ・ファンクという音楽自体、マス・セールスをターゲットにしたジャンルではないので、売り上げ見込みや初回ロットもかなり低いレベルに設定されている。いくらフランス・ジャズ・ファンク界のスーパースターと言っても、テレビ露出の多いポップスターやアイドルには太刀打ちできないのだ。なので、販促費などは微々たるもの、宣伝もあまりしてもらえない。前回レビューしたように、今年の夏はKungs効果でCookin' On 3 BurnersがEU圏内でバカ売れしたこともあったけど、あれはほんと天文学的確率、棚ボタみたいなもんだし。

 もともとバンド名から由来するように、ベーシックなジャズ・ファンク・バンドのフォーマットに、エレクトロ/ダンス系のエフェクトやBen l'Oncle Soulらをフィーチャーしたジャジー・ラップを有機的にミックスさせたサウンドが、彼らの初期コンセプトだった。フィーチャリング・アーティストやEDM機材の多用は、少人数編成を前提としたものであって、3枚目の『Play』ぐらいまでだったら、もっとフットワークは軽かったことだろう。
 ただ、その『Play』リリース後に、もともとゲスト扱いだったCopley が正式メンバーとして加入した辺りから、バンドの方向性が変わってくる。
 ちなみに、これも今回初めて知ったのだけど、このCopley、なんとオハイオ出身のアメリカ人。そりゃフランス人でJamesなんて名前、聞いたことないよな。しかも純粋なミュージシャンだったわけではなく、本業はオフィス勤めのサラリーマン。たまたまバーでお遊び半分で歌っていたところを店のスタッフがYoutubeにアップ、それが人伝てにバンドに伝わり、加入となった次第。なんだそりゃ。
 それまではEDMのテイストが強く反映されて、テクノ側へのアプローチも多かったElectro Deluxeだけど、ある意味無粋とも大らかとも取れるヤンキー気質がバンド・スタイルに変化をもたらすようになる。ただ気持ちよさそうに歌ってるだけなのに、つい目が釘付けになってしまう独自のエンタメ性は、EDM系が俄然強いフランスにおいても評判を呼ぶようになる。そんなCopleyのキャラクターを前面に押し出すため、バンドは大編成ホーン・セクションを導入して大所帯となり、逆にEDM成分は減少してゆくことになる。
 フル稼働すると総勢18名に及ぶ大所帯ゆえ、メンバーのスケジュール調整も含めて頻繁なステージはこなせない。だけど、ただ気持ちよく歌うだけ、そんなCopleyに引きずられるように笑顔でプレイする演奏陣らによって繰り広げられるライブは、確実にオーディエンスの心を強く揺さぶる。
 こうしている今もライブ動員は増え続け、キャパは次第に拡大している。理想的なライブ・バンドの成長ストーリーである。

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 でも、メジャーではそんなDIY戦略にも制約がかかり、横やりが入る。新人ピッチャーがベテラン・コーチのアドバイスを真に受けてフォームが崩れ、ワンシーズンをフイにしてしまうように、助言やアドバイスなんてのは話半分で聴くものである。それを強要しようとするのなら、何もメジャーでいるメリットは何もない。
 今回の『Circle』も近年に倣い、ほぼスタジオ・ライブ的なレコーディング・スタイルを取っている。Copleyによるライムが多少ある程度で、ヒップホップやEDMのテイストは一掃されている。残ったのは純粋な、純正のElectro Deluxeサウンドである。60~70年代のヴィンテージ機材や楽器をふんだんに使い、メンバー総出で狭いスタジオに顔を突き合わせ、「せーの」で出す音は、とても分厚く強固な音の壁となってリスナーに立ちはだかる。その生音の迫力には、生半可なEDMでは太刀打ちできない。デスクトップ上の切り貼りとは無縁の世界である。

 そんなコンセプトを貫いてゆくため、彼らはメジャーから離脱、インディーズを併用した自主配給の道を選んだ。アーティスト自身によるレーベル運営は、煩雑な事務手続きなど、何かと面倒なことも多いけど、中間搾取を圧縮できる分、逆に利益配分が多くなる事例もある。各メンバーへの還元が多くなる分、課外活動は縮小、本業に専念もしやすくなる。現代ジャズ・ファンク・バンドの多くが選択している道だ。
 手の届く範囲/目の行き届く範囲での活動を生真面目に行なってゆくことを選択したElectro Deluxe。まだまだ彼らの活動からは目を離せない。

 だからお願い。できれば、年末をはずして再来日してね。


CIRCLE
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1. All Alone
 ファンクというよりソウル色が強い、Copleyとコーラス隊とのコール&レスポンスも絶妙。「Gatta,Gatta」のパートがOtisへのオマージュを思わせる。やっぱヤンキーだな、この辺は。



2. Keep My Baby Dancing
 こちらもヴォーカル主体、同じくソウル・チューンだけど、泥臭さが抜けてディスコ寄り。ホーン・アレンジがEarthっぽいので、キラー・チューンとして今後もラインナップに長く残ると思われる。



3. K.O
 来日公演2日間ともオープニングを飾った、タイトル通り挑戦的なファイティング・ポーズを思わせるナンバー。Copleyのヴォーカルも力強く、ちょっとラフな感じ。むしろここでの主役はホーン・セクション。中盤以降の金管楽器の洪水は目もくらむ豪快さと美しさとを併せ持つ。

4. Liar
 ジャジー・ポップといった趣きの、少し軽みのあるライトなナンバー。リズムとホーンばかりがここまでフィーチャーされていたけど、ここではバンドの創始者のひとり、Gael Cadouxによる鍵盤系がアンサンブルをリードしている。Copleyも力の入ったヴォーカルが多かったけど、『Play』くらいまではこういった曲も半々で入っていたのだ。ジャズのテイストはなるべく残してほしいよな。

5. Paramount
 やっぱりフェンダー・ローズとホーンが入ると、ほんと60年代のジャズ・ファンク、ソウル・ジャズっぽくなるよな。Herbie HancockやRamsey Lewisなど、鍵盤系を扱う人がファンクをやると、ほんとカッコいい。

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6. Oh No
 ネオ・ソウルっぽく、イイ感じで肩の力の抜けたライト・チューン。FMのパワー・プレイにでもクローズアップされれば、結構いいところまで行くかもしれない。そうなんだよ、こういったAOR臭いのもできるんだよこの人たち。でも、やりたがんないんだよな、プレイしてても在り来たりになっちゃうしね。

7. Circle Of Life
 ここに来て真っ当なピアノ・バラードをぶっこんできたElectro Deluxe。『こんなこともできますよ』的に、まぁアルバム構成にメリハリをつけるためと割り切ればこういったのもアリなのかな、と納得してしまいそうだけど、でもそうじゃないんだよな。誰もJohn Legendみたいになってほしいわけじゃないし。でも、間奏のホーン・ソロは絶品。それだけで十分満足。

8. Bad Boys On The Run
 ちょっとガレージ・ロックっぽさの漂う、疾走感が増したソウル・ナンバー。中盤のナンバーはどれも、彼らとしては新機軸・未開のジャンルのサウンドが多く収録されている。変に不慣れなジャンルに手を染めることはないと思うけど、あらゆるジャンルの吸収によって、新たな方向性が見いだせるのなら、それはバンドとしては良い方向なのだろう。

9. Cut All Ties
 黒いよなぁ、これは。ほぼすべてのジャズ・ファンク・バンドがリスペクトする、OtisやAl Greenを想定したかのような、メロウでありながら、とても強いパッションを持つナンバー。これってやっぱユーラシア大陸の人間じゃなく、ヤンキー人種だからこそ出せるものだと思う。



10. Majestic
 コッテコテのファンキー・チューン。軽快なギター・カッティングに手慣れたホーン・アンサンブル、よく聴くと高度で複雑なリズムを刻むドラム・ワーク。もちろんジャズ・ファンク・バンドだから、こういったインスト・チューンはお手の物であることは当然だけど、大編成のホーンを自前で持っている分だけ、シンクロ率がまるで違っている。こういうのが大好物な俺、これならいつまでも飽きることなく聴き続ける自信がある。

11. Eye For An Eye
 ソウルだジャズだファンクだとカテゴライズするより、むしろ楽しいパーティ・チューンと見る方がしっくり来る、そんな軽快で踊りだしたくなるアッパー・チューン。サビメロもカノン進行でしっかり作り込まれてるし、演奏陣にも見せ場はタップリ。特に中盤のコール & レスポンス、世界中を探しても、ここまで能天気かつグルーヴィー、それでいてシャレオツなサウンドはなかなか見当たらない。

12. Through My Veins
 今度はブルース・タッチ。こういうのもアリなんだな、このバンドは。今回のアルバムは特に、コーラス陣とのレスポンスが大きくフィーチャーされている。この分だとElectro Deluxe Big Band、次はコーラス部門も増設か?そうなるともう、バンドじゃなくてオーケストラだな。

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13. Fnk Live
 ラス前なのに、なぜかファンファーレっぽいフレーズを奏でるホーン、コッテコテに黒く歪んだギター。全盛期のEarthがもっとジャズっぽかったら、こんな感じだったんじゃないかと想像してしまうインスト。後半のサックス・ソロ、これももう、いつまでも聴いていられるな。あとパーカッション。あんまりこのバンドではフィーチャーされないけど、途端にラテン・テイストが強く出て、これはこれで好き。

14. Heaven Can Wait
 メロディが立っている分だけ、これまでよりAORっぽさが際立っている。これをラストに持ってきたというのは、やはり今後の方向性、グローバルな方面もちょっとは視野に入れているよ、という意思表示なのかもしれない。日本人のメロウな感性にもアピールする泣きのサビは、ソウル臭さが苦手な人にもピッタリ。
 だからCopley、ヒゲ剃れよ。充分イイ男なんだから、そっちで勝負してよ。Sean Conneryになるには、まだ若すぎるよ。



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この夏、思いのほか大ヒットしちゃったジャズ・ファンク - Cookin' On 3 Burners ‎『Blind Bet』

folder ちょっと前だけど、今年の夏の話。Electro Deluxeのニュー・アルバムがそろそろリリースされる、という情報が入ったので、「そう言えば、フランスのヒット・チャートで彼らのポジションって、一体どの辺なのだろう?」と何となく思いついて調べてみると、それをすっ飛ばすくらいビックリしちゃったことがあったので、今さらながらピックアップ。

 フランス出身のKUNGS(クングス) という、もうすぐ20歳のアーティストがいる。トランス方面はほぼまったく範囲外の俺にとって、彼はまったく未知の存在である。KUNGSが取り扱う主なジャンルは、フレンチ・ハウスやプログレッシブ・ハウス、いわゆるトランス/EDM系なので、さらに俺の住む世界とはまったく違う人である。EU圏は彼らのようなDJが活動しやすい環境が整っており、各国のクラブ・イベントを回るだけでも十分食っていけるようになっている。実際、年収1億というトップDJも結構いる、とのこと。あくまでクラブ系ド素人である俺が小耳にはさんだ程度の情報なので、深いところは各自で調べてみて。

 で、そんな若干18歳でデビューしたKUNGS君、3枚目のシングルとしてリリースしたのが、「This Girl」。Cookin’ on 3 Burnersファンなら誰でも知ってる、2009年リリースされた2枚目のアルバム『Soul Messin'』収録曲、オーストラリアの歌姫と称されることも多いKylie Auldistをゲスト・ヴォーカルに迎えたオールド・スタイルのソウル・ナンバーである。
 彼がどんな経路でこの曲を知ったのかは不明だけど、素材の魅力を感じ取ってクラブ用にリミックスを施してリリースしたところ、あれよあれよの大ヒット。フランス・ドイツではチャート1位を獲得、UKでも最高2位をマークし、他EU諸国でも軒並みトップ10圏内に入っている。
 若年層中心のクラブ・シーンを意識した、アーティスト本人らがほぼ出演しない、ストーリー仕立てのMVというのも、ヒットした要因のひとつだろう。むさ苦しいオジサン3人と、決してフォトジェニックとは言えない女性シンガーでは、ビジュアル的に間が持たないしね。



 リミックスとは称しているけど、KUNGSのやったことと言えば、ちょっとしたEDM風エフェクトと間奏の付け足しくらいで、原曲のイメージはほぼそのまんまである。なので、数は少ないけど確実に存在する世界中のCookin’ on 3 Burners 、またはKylie AuldistファンにとってはKUNGS様々と言っても良い。先月、札幌のGAPの店内でBGMでこれが流れてきて、あぁやっと日本にも伝わってきたんだな、とちょっと嬉しくなってしまった。

 すっかりトップDJの座に君臨することになったKUNGS君だけど、DJという性質上、彼らとのコラボもワンショットであり、今後の動向は素材選び次第にかかっている。普通のミュージシャンと違って、まったくの無から有を創り出すという制作スタイルではないので、そうそうヒットを連発できるものでもないけど、まぁがんばって欲しい。多分聴き続けることはないけどね。
 便宜上、コラボということになっているけど、正確にはリミックス素材を提供しただけ、という立場のCookin’ on 3 BurnersとKylie Auldist。今回、彼らが何か事を起こしたわけではなく、言ってしまえばKUNGSがたまたま拾い上げてくれただけ、だいぶ前に制作した楽曲が世界レベルのリバイバル・ヒットになって棚ボタ的なラッキーに巡り会ってしまった。
 おかげで今年の夏、EUで最も再生回数の多かったバンドがCookin’ on 3 Brunersという、何とも不可思議な状況になった。うん、書いてみても何か変な感じ。

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 今回のヒットにバンド側も気を良くしたのかどうかは不明だけど、Kylieと行動を共にする機会も多く、現在、彼女が行なっているオーストラリア国内ツアーにはほぼ帯同している。もともと母体のBamboosが国内ではそこそこの存在になっていたため、知名度はあったはずなのだけど、ここに来ての突然の大ヒットが功を奏し、ライブはほぼソールド・アウトが続いている。このまま行けば、来年からの展開も変わってくるのかもしれない。
 メジャー化を目論むジャズ・ファンク・バンド。何だか反語的表現だな。

 マニアの間では好評だった『Soul Messin’』後、実はバンドの状況は大きく変わっている。先ほど母体がBamboosと書いたけど、そのBamboosとの兼任メンバーであり、言いだしっぺだったリーダーLance Ferguson、2013年を最後にグループを脱退、入れ替わりにDan West (g)が加入している。バンドの持ち味であるリード楽器が変わってしまえば、普通ならもう別バンドと言っても良さそうだけど、所属レーベルのFreestyleはそのままだし、基本はJake Masonのハモンド・オルガンがメインなので、大幅な変化は見られない。
 Lance自身もプロデューサー&スーパーバイザー的なスタンスで関わっており、自身のHPでも普通に新譜のインフォメーションを行なっているので、関係が険悪になったとは考えにくい。そのLance自身がBamboos以外にも、あちこち別プロジェクトに手を出してしまうため収拾がつかなくなり、とりあえずバンド運営的に安定してきたCookin’~から身を引くことにした、というのがホントのところだろう。

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 で、今回紹介するのはLanceが抜けた後、2014年に発売された3枚目のオリジナル・アルバム。基本的なジャズ・ファンク路線は変わらないのだけど、これまでになくブルース色が強く、比例してジャズ・テイストはちょっぴり薄めになっている。全11曲中6曲にゲスト・ヴォーカルが入り、Kylieの出番は2曲、他4曲は男性がヴォーカルを取っている。そのせいか泥臭さが増してマニッシュな印象が強くなったことが、バンドの新機軸。とは言っても前に書いたようにLanceはある程度フィーチャーされているらしく、ジャケットにも彼の名前は残っており、Danのクレジットはない。この辺はレコーディング時のタイムラグがあったようで、ほぼ全て録り終わってからのメンバー・チェンジらしい。
 思うに、国内ではすっかりメジャー・バンドとしてのポジションを確立してしまったBamboosが、さらなるワールドワイド戦略の一環として、万人向けのコンテンポラリー路線に移行しちゃったため、その反動で趣味性に走ったことが要因と思われる。ポピュラリティを得ることは二の次で、Bamboosではマニアック過ぎてやりづらいことをやるために拵えたプロジェクトなので、それはそれで良いことなのだけど。実際、極上のジャズ・ファンク路線は一部マニアには歓迎されていたし。

 そんな路線変更の最中での、この降って湧いたかのような「This Girl」大ヒットである。正直、Bamboosよりも売れてしまったがため、今後は大幅な軌道修正も考えられる。バンドの今後の方向性の道筋をつけ、地道なジャズ&ブルース・バンドとして独り立ちできるようになった頃合いを見て手を引き、Bamboosでのグローバル展開を目論んでいたはずのLance。レーベル・オーナーとしては喜ぶべきことだけど、やっぱ複雑だよね、ミュージシャンとしては。
 俺的にはジャズ・ファンク、男性ヴォーカルよりむしろ女性ヴォーカルの方が好みなので、今後あり得る路線変更には期待したいところ。ただ、これってあくまでまぐれ当たりみたいなものだから、あんまりクラブ・シーンに接近し過ぎないでね。基本のバンド・サウンドあっての大ヒットなんだから。あまりEDM/トランス寄りになっちゃうのも考えものだから。


Blind Bet
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Cookin' On 3 Burners
Freestyle (2014-06-24)
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1. Skeletor
 ライブのオープニングを思わせる、シンプルなインスト・ナンバー。名刺代わりのような3分間。それぞれのソロをフィーチャーするのは定番。ベースレスでここまで思いグルーヴを出せるのは、やはりバンドのボトムがしっかりしているから。

2. Flat On My Back (feat. Tex Perkins)
 ディープ・サウスを思わせるフレーズに続き、泥臭いダミ声を聴かせるのは、オーストラリアのブルース・バンドDark Horsesのリーダー兼ヴォーカルのTex Perkins。80年代初頭から活動している人で芸歴は長い。声質からもっと年配のブルース・マンかと思ってたけど、写真を見るとバブル臭の残るアラフィフ白人だった。

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3. You Got The Better Of Me (feat. Jason Heerah)
 初期モータウンを思わせるポップ・ソウル・チューンでヴォーカルを取るのは、オーストラリアのヴィンテージ・ソウル・グループElectric EmpireのJason Heerah。ハッピーな気持ちにさせてしまう歌声は、ついつい口ずさんでしまいたくなり、体も反応してしまう。Electric Empire自体はもう少し70年代ニュー・ソウルっぽさも加味したモダンなサウンドなので、こちらもオススメ。

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4. Losin' Streak (feat. Daniel Merriweather)
 ホーンが入ったりしてサウンドが分厚くなる。そのElectric Empireっぽさが出た洗練されたサウンドでヴォーカルを取るのは、ソロ・シンガーDaniel Merriweather。2009年にはMark Ronsonプロデュースでアルバム・リリース、UK最高2位まで入る大ヒットを記録したのに、その後はなぜか活動が停滞、もっぱらレコーディング主体の活動を続けている。
 34歳という若さもあって声に張りがあり、ここまで出てきた男性ヴォーカリスト3人の中では最もサウンドにフィットしている。どっぷりブルースより、このくらいのライト・ファンクが彼らには合っている。

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5. Blind Bet
 再びインスト・ナンバー。なぜかリズムが人力グラウンド・ビート。そこにハモンドとシンセ音源のストリングスが絡む、ちょっぴり実験的なナンバー。後半のギター・サイケ的なサウンドは80年代を想起させる。

6. Last Man Standing (feat. Harry Angus)
 感傷的なソウル・バラードでヴォーカルを取るのは、またまたオーストラリア、ミクスチャー・ロック・バンドCat EmpireのHarry Angus。歌メロがはっきりしたマイナー・チューンは、大抵の日本人の心の琴線を揺さぶる。バンドはあまり前面に出ていないけど、ホーンのスタックスっぽさは絶品。

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7. The Spanish Job
 100人中99人がVenturesを連想してしまう、ストレートなサーフ・ロック。俺より上の世代なら、グループ・サウンズを思い出すかもしれない。日本人のDNAに刷り込まれてしまった、多分下の世代でも同じことを思ってしまうナンバー。

8. Chew You Up (feat. Kylie Auldist)
 やっとここで定番のKylie登場。もはや勝手知ったる固定メンバーでのセッションのため、安心して聴いていられる。盤石のドラム・ビートと安定のギター・リフ。ヴォーカルを引き立てるためのオカズ。あうんの呼吸で繰り出されるプレイに応じる、いつものディーヴァ振り。
 そこに冒険はない。けれど、これ以上足すことも引くこともない、熟成されたサウンドの結晶が、ここにはある。



9. The Vanished
 ギターをメインとした、人力グラウンド・ビートをバックに従えたメロウ・インスト。こうやって聴いてると、ほんとジャズっぽさは少なくなっちゃったな。これがバンドの進化なのだろう。
 ヴォーカル抜きトラックのように聴こえるのは、気のせい?

10. Mind Made Up (feat. Kylie Auldist)
 8.同様、こちらもKylieをフィーチャーした60年代風ヴィンテージ・ソウル・ナンバー。いつもの安定感はまるでBamboosみたいだね、と言ってしまいそう。
 「This Girl」効果で味を占めたのか、それとも純粋に注目されるようになったのか、つい最近になってこの曲、フィンランドの若きリミキサー Lennoによってクラブ用リミックスを施され、コラボ・シングル化されている。俺が思ってる「クラブ・リミックス」的に、ここではKUNGSよりもっとカット・アップしりエフェクトを大胆にかけたりなど、原曲をあくまで素材として扱い、Lenno オリジナルの作品として仕上げられている。
 でも、それが好きかどうかはまた別。あまりにダンス・チューン寄りになってしまったトラックは、日本ではちょっと馴染みづらく、「This Girl」ほどは受け入れられないんじゃないかと思われる。
 この方向性は、「あ、やっちまったな」といった印象。



11. Of Dice & Men
 この手のバンドの定番、ラストはエピローグ的なインスト。ショウはもう終わり。かすかな余韻を残しつつ、ヴォーカルはとっとと舞台袖へ。8割がたの満足感を得て、バンドはステージを降りる。
 そうそういつも完全燃焼ばかりしていられない。ツアーはまだまだ続くのだ。



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単純だけど、デカい音というのは強い - Funkshone 『Shining』

folder 2008年リリース、UKジャズ・ファンク・バンドのデビュー・アルバム。以前2枚目を紹介した時はあまりインフォメーションも少なかったのだけど、今年初めにシングル「Soul survivor」 がリリースされ、そろそろ活動再開しそうなので改めてご紹介。

 UKのこのジャンルでの有名どころは、先日紹介したNew MastersoundsとSpeedometerで、どちらもコンテンポラリーなジャズ・テイストが強いのが特徴である。それに対してクラブ寄り・ファンク寄りなのがBaker Brothersで、前者よりもダンス・シーンからの支持が多い。
 大きく分けるとこの2つに大別されるのだけど、Funkshone はどちらかといえば後者、ファンク色が強く、ヴォーカル・ナンバーも多い。ていうかジャズの香りはほとんどない。この手のバンドでは定番のJB’sベースのサウンドなので、ボトムの低いビート感がウリとなっている。
 特にバンマスであるMike Bandoniがドラマーということもあって、単純に鳴り物系、ドラムの音がデカい。時にデカすぎるくらいなのだけど、リーダーだけあってトータル・バランスを考えているので、うるさく感じず聴くことができる。それだけ演奏スキルの高いメンツを揃えてるし、女性ヴォーカルのJaelee Smallもバッキングに負けないディーヴァ振りなので、結果的にどのパートもデカイ音となっている。ミキサーの人、大変なんだろうな。

 すごく昔のロキノンだったと記憶してるけど、ある日本人ミュージシャンが知り合いのライブを観に行った時のこと。そこは中規模のライブハウスで、一般的なスタンディングではなく、レストラン形式のゆったりした作りで、生演奏を楽しみながら食事を楽しむスタイルのハコだった。同業者が見に来ることも多く、興が乗れば同業者が飛び入りの演奏を行なったりすることもあった。
 その時、ステージで演奏していた知人のバンドは、お世辞にも有名とは言えないセミプロ・バンドだった。ほぼそこをベースとして活動しており、コンスタントにステージに立っているおかげもあって、テクニック的には申し分のないものだった。
 安心して聴くことはできる。でもそれだけだ。ライブに来てくれた観衆を虜にすることはできるけど、もっと大きなフィールド、マスへの強い訴求力があるかといえば、「それはちょっと…」と躊躇してしまう、そんなよくあるバンドのひとつである。
 その日も80パーセント程度の満足度の中、ライブは滞りなく進行していた。予定調和な部分もあったかもしれない。しかし、年季を積んだバンドに求められるのは、そういうことだ。
 
Funkshone_in_Norway

 最初に気づいたのは観客だったか、それともバンド・メンバーだったのか。誰かが前のテーブルの集団に気がついた。ちょうどChaka Khanのステージで来日していたRufusの面々だった。彼らも自分たちのステージを終え、遅めの夕食兼打ち上げの最中だった。
 ここら辺がRufusだったか、それともChicだったかはっきり覚えていないのだけど、とにかく彼らの存在にみんなが気づき始めた。もしかして、その日のChaka、またはChicのライブ帰りに寄った人もいたのかもしれない。
 ステージ上のメンバーも彼らに気づき、世界的なバンドに敬意を表して観客に紹介した。ていうかRufusでいいな、もう。
 せっかくなので、ダメもとで「ステージに上がって演奏してくれないか」とリクエストしてみた。知名度的にはそこまでではないけど、一応は世界的に有名なバンドがいるのだから、観客も盛り上がらないはずがない。歓声は次第に大きくなり、最初は遠慮していたRufusらもその気になってきた。ステージ後で疲れてはいるけど、ライブでのテンションをまだ引きずったままだ。やらない理由がない。

 というわけで、軽い気持ちで引き受けたRufus。まぁガチのステージではない。ほんの余興だ。
 当然、自前の楽器は持ってきていないので、ステージにあったモノを使うことになる。他人によって使い込まれた楽器には独自のクセがあり、きちんと使いこなすにはちょっとしたコツがいる。それを掴むまでが大変なのだ。
 しかし、ちょっとした音合わせの後、飛び出してきたその音は…。
 とんでもないものだった。
 明らかに、音の鳴り方が違う。
 今日初めて触れた楽器のはずなのに、彼らはちょっと音合わせしただけで音響特性を把握し、最大限のポテンシャルを引き出す術を得た。何も大げさなことはしていない。彼らとしてはいつも通り、いつもの所作だ。
 同じ楽器であるはずなのに、持ち主が奏でる音とは、響きがまるで違っている。何気なく弾いてる風でありながら、彼らはその楽器の持てる力をすべて引き出し、倍以上の音圧で観客を圧倒した。

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 彼らの音を聴いていると、そんなエピソードを思い出す。
 どのステージだって、完璧な条件が揃っているわけではない。むしろ、あれが足りないこれが足りないなど、マイナス条件の方が多いはず。とんでもなく条件の悪いハコだってあるだろうし、観客だって柄が良いわけでもない。
 でも最初はみんな、ここからスタートしたのだ。リバプールのローカル・バンドに過ぎなかったBeatlesだって、一皮むけたのはハンブルグでのドサ回りでいろいろ揉まれたからだし、まだカルト的人気に甘んじていたPrinceが、Stonesの全米ツアーのオープニング・アクトに異例の抜擢を受け、これまでにない大観衆の前に立ったはいいけど、大ブーイングの嵐に意気消沈、半ベソをかきながらステージを降りた、というのはけっこう有名な話。

 ネット環境の発達によって、以前よりも作品発表のハードルはずっと低くなり、極端な話、外へ一歩も出なくても、プロレベルの楽曲を世界中へ同時配信することも可能になった。まともに楽器が弾けなくても、チャチャッとマウスを操ることによって、一応は形になるモノを作り出せるようになった。かつては物理メディアに頼らざるを得なかった流通手段も、今ではデータ配信が主流となったおかげで、新規参入が容易になったことは、ネット時代の功績のひとつではある。
 あるのだけれど、それと同時にCDを含めた音源自体が売れなくなり、特に海外ではストリーミング・サービスの台頭によって、音源を手元に保存するという感覚が薄れてきているのも事実。ほんとに音楽でメシを食って行くのなら、逆に積極的に外に出てパフォーマンスを見せていかなければならない時代に移行しつつある。
 事実、Madonna クラスの大物でもCD販売には見切りをつけ、全世界を股にかけて大規模ライブを行なうというビジネス・モデルを確立している。その先駆者的存在がStonesで、近年では「アルバム・リリースに合わせてのツアー」という形態すら超越して、ベスト盤リリースだ50周年だという体で、結構マメに世界中を飛び回っている。今年10年振りに出るみたいだけどね。

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 なので、Funkshoneを始めとするライブ主体のバンドにとっては、やりやすい時代になりつつある。ビルボードやitunesのチャート・アクションだけでは推し量ることのできない、地道なドサ回りが評価される状況は、それこそBeatles登場による大量販売時代以前の50年代に酷似している。場数を踏むことが即実績に繋がるというのは、ある意味健全な状態なんじゃないかと思われる。
 幸い、ジャズ・ファンク・バンドのオファーについては、世界的に安定した需要がある。ただし大人数な分だけフットワークは悪く、何をするにも経費もバカにならないため、どうしてもEU圏内での活動がメインになってしまう。さらに上のレベルに行くためには、マスへ迎合した音楽性やらビジュアル面の強化やら、これまでとは違う展開を考えないとならないのだけど、多分そういうことにはならないと思う。
 それこそが、現代ジャズ・ファンク・バンドの矜持である。


シャイニング
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1. Let The Drums Speak
 タイトル通り、ほとんどドラムのみ、低音のホーン以外はMikeの独壇場。それでもついつい聴き入ってしまうのは、アタックのひとつひとつに歌心があるから。

2. The Raw
 歌姫Jaeleeによるファンキー・チューン。ヴォーカル・ナンバーなのに、相変わらずドラムの音はデカい。歌を引き立たせる気などなく、まるでステゴロの真っ向勝負。でも最終的には強いよなぁ、女って。

3. Deeper Love
 再びヴォーカル・ナンバー。やっぱりジャズ・ファンク系のバッキングは安定したプレイが持ち味なんだというのがわかる。ファンキーさはMAXなのに、なんでここにメロウなアルト・サックスが入るんだろう。しかもちゃんとマッチしてるし。
 ビッチっぽく吐き捨てるようなヴォーカルは、正しくバンドを支配下に置いている。



4. Purification Parts 1 & 2
 もともとは2006年にリリースされたシングル。クラブ界隈では話題になったらしいけど、正直その頃はジャズ・ファンクに興味なかったので、詳しい所はわかんない。
 メロディ楽器ではなく、リズム楽器がメインというのはあまりないので、競争率はかなり低い。まぁ、だから狙ってるわけじゃないとは思うんだけどね。

5. Droppin'
 こちらも2008年にリリース済みのシングル。ヴォーカル・ナンバーでもドラムは相変わらず。しかし、これだけドコドコ鳴ってるのに、ちゃんとヴォーカルが負けてないというのは相当なレベルの証。

6. Run For It! 
 タイトルもストレートに、ほんと走るようなリズムのインスト・チューン。恐らく一番ファンク要素が強いのがこのナンバー。16で刻まれたギター・カッティングもきちんと聴こえるし、埋もれがちなベースの音もしっかり聴こえている。やっぱりエンジニアの底力も大きな要因だと思う。

7. Stop The Bus
 細かなドラミングの業がそこかしこで炸裂するインスト・チューン。ライブで言えばJaeleeちょっと休憩中。2007年、シングルで発売されたのが最初。

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8. The Strut
 さらに連発、インスト・ナンバー。ここではドラムがちょっとオフ気味、ホーン・セクションとギターが前面で頑張っている。Mikeちょっと休憩中。

9. Wired
 ちょっとジャズ・テイストを強めたヴォーカル・チューン。コード進行がちょっと不安定だけど、そこを力技で乗り切ってしまうバンドの底力。このアルバムのインストでは、これが一番俺好み。



10. Panama
 70年代ジャズ・ファンクの創世記に活躍したRoy Porterのヒット・ナンバー。様々なアーティストから、カバーやらサンプリングされまくったインスト・チューンだけど、その辺は詳しく知らない。それでも何らかの形でワンフレーズくらいは聴いたことがある人も多いはず。

11. Hotwheels (The Chase) 
 70年代に一時流行したブラックスプロイテーション映画「ゴードンの戦い」のテーマ挿入曲のカバー。通りで妙な疾走感があると思った。こちらもホーン・セクションが活躍しているけど、やはりドラムはデカい。とにかくデカい。

12. It All Comes Back To This
 ラストはやっぱりMikeによるドラム・ソロ。音のデカさだけじゃなく、きちんとバック・ビートも自然と考慮されているのが手練れの証拠。
 でも、もっとJaeleeに振ってもイイと思うよ。




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北海道の中途半端な田舎に住む、そろそろアラフィフ男。ほぼ週1のペースで音楽ブログ更新中。節操ない聴き方と思われてるけど、自分の中では一貫してるつもり。 最近は蔵書の整理がてら、古い本を再読中。ジョン・アーヴィングから始まって、フィッツジェラルドやゾラ、モームなど、いわゆる古典の復習中。いつになったら終わることやら。新刊読めねぇや。
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